『エイプリル・ソルジャーズ 

 ナチス・北欧大侵略』
9・APRIL

2015年 デンマーク [93分]
監督:ロン・エズラ
製作:トマス・ラドアー/ルネ・エズラ
脚本:トビアス・リンホルム
出演:ビルウ・アスベック/ラース・ミケルセン/メット・ムンクブラム/マーティン・グレイス/アリ・アレクサンダー 他

 

デンマーク国民にとっては原題の4月9日は、我が国の12月8日や8月15日に等しい意味をもつ。ドイツ軍の侵攻はのちに"ヴェーダ演習作戦"として知られ、不意討ちをかけて欧州各国を占領するためのお試し侵略のようなもので、軍備に劣るデンマーク軍は、ひとたまりもなく降伏に至るが、情報の欠如によって国境守備のため出向いた重機関銃搭載のサイドカー部隊と、数台一組で手分けして機関銃を運んで展開した自転車部隊の最前線の兵士たちの抵抗虚しく、犠牲を払って降伏に至るが、その二時間も前に国王と軍部は正式に降伏していたと言う、歴史の悲劇をリアルに描いている。

 

ミリタリーファンなら1/35のタミヤミリタリーミニチュアのフィギュアでジオラマを作ったりするが、恐らくデンマーク陸軍のキットは無いのではないか。王家の紋章がついた緩い形の鉄かぶとは優雅な衛兵のように見え、機能美の塊みたいなドイツ軍のヘルメットとはまるで趣きが違う。

 

出演者ではビルウ・アスベックは知られている顔。ラース・ミケルセンは、あのマッツ・ミケルセンの弟だそうだ。