『百円の恋』

2014年 日本[113分]
監督:武正晴
脚本:足立紳
製作:間宮登良松
撮影:西村博光
音楽:海田庄吾
出演:安藤サクラ/新井浩文/稲川実代子/早織/宇野祥平/坂田聡/沖田裕樹/松浦慎一郎/伊藤洋三郎/重松収/根岸季衣 他



ボクシング映画が続きました、偶然です(笑)いつの間にか有名な作品になっていました。なるほど。

ヒロイン一子はどうしようもないグータラです。周囲も大した人間はいないけど、彼女のグータラぶりは何の選択・決断とも無縁のところで現状維持の結果なんだろう。で、成り行きで独り暮らし始めて、何となくボクサー崩れというか、なり損ないバナナ男と顔見知りに。バイト先の調子こんだ中年男の先輩面にレイプされます。

ますます立ち位置を無くした彼女は、バナナ男のいたジムに入門。まだこのときボクシングのなんたるかも知らず、バナナ男の試合で見た"殴りあったあと肩抱き合う不思議"位にしか入っていなかった。たぶん生まれて初めて、何かに集中しようとしたのではないだろうか?

変貌ぶりはすごいです。切れのあるフットトレーニング、かっこいいです。先日観た有名ボクサー映画に足りなかったワクワク感、この作品の方がありますね(断言)

ラスト、大した進歩なくバナナ男と対峙し、涙声で訴えかけます。この先が明るいかどうかはわからない。ただヒロイン一子は、自分にも変わろうとする勇気があるのを知った分、元のグータラには戻らない筈でしょう。