い、息が、く、苦しい。

『PRESSURE/プレッシャー』
PRESSURE

2015年 イギリス ［91分］
監督:ロン･スカルペッロ
脚本:アラン･マッケンナ/ポール･スターヘリ
音楽:ベンジャミン･ウォルフィッシュ
出演:ダニー･ヒューストン/マシュー･グード/ジョー･コール/アラン･マッケンナ



空のグラスを逆さまに水槽に入れると、グラスの中の空気は閉じ込められる、初歩の理科の実験。
海底パイプラインのための作業船に搭載された潜水艇(自力では大して移動できない)要するにつり鐘のようなものだから"ベル"。
気室の空気圧を高めて、海底200mの水圧とバランスを保って作業をしている。

急激な減圧は、深海魚を一気に釣り上げたのと同じで内臓が破裂してしんでしまう。
『サンクタム』でも浮上に時間をかけ減圧するためのクラゲみたいなドームを使っていたが、要するに大変な仕事。

閉鎖空間からの脱出談なら『ゼロ･グラビティ』とかも、ほぼ同じ構造かと思う。どっちも危険だが海底の方が生命は豊かだから、個人的には水中撮影のシーンがあるだけで割増している(笑)

息苦しい閉塞感から解放される、その感じを表現出来ていれば、こういう作品はある程度成功かとも思う。

幻覚シーンだが、水中ヌードは身体が締まって美しく見える。