『アバウト・タイム 愛おしい時間について』
About Time
2013年 イギリス [124分]
監督:リチャード・カーティス
製作:ティム・ビーバン/エリック・フェルナー/ニッキー・ケンティッシュ・バーンズ
製作総指揮:リチャード・カーティス/ライザ・チェイシン/アメリア・グレンジャー
脚本:リチャード・カーティス
撮影:ジョン・ガレセリアン
美術:ジョン・ポール・ケリー
衣装:ベリティ・ホークス
編集:マーク・デイ
音楽:ニック・レアード=クロウズ
キャスト:ドーナル・グリーソン/レイチェル・マクアダムス/ビル・ナイ/トム・ホランダー/マーゴット・ロビー/リディア・ウィルソン/リンゼイ・ダンカン/リチャード・コーデリー/ジョシュア・マクガイア/ウィル・メリック/バネッサ・カービー/トム・ヒューズ/キャサリン・ステッドマン/リチャード・E・グラント/リチャード・グリフィス 他
[解説]
「ラブ・アクチュアリー」のリチャード・カーティス監督が、タイムトラベルを繰り返す青年が本当の愛や幸せとは何かに気づく姿を描いたロマンティックコメディ。イギリス南西部に住む青年ティムは自分に自信がなく、ずっと恋人ができずにいた。21歳の誕生日に、一家に生まれた男たちにはタイムトラベル能力があることを父親から知らされたティムは、恋人を得るためタイムトラベルを繰り返すようになり、やがて魅力的な女性メアリーと出会う。しかし、タイムトラベルが引き起こした不運によって、その出会いがなかったことになってしまい、再び時間をやり直したティムはなんとか彼女の愛を勝ち取るが……。主人公ティム役は「ハリー・ポッターと死の秘宝」「アンナ・カレーニナ」のドーナル・グリーソン、ヒロインのメアリー役にレイチェル・マクアダムス、ティムの父親役にビル・ナイ。(eiga.com)
っていう感じの映画だが、SF寄りのタイムリープものというわけではなく、観念的にたらればをクロゼットに閉じ籠り念じると、あらふしぎ。
ジワッと来ます。
誰しも、あのときあーすればこーすればは、あるもの。その流れだから、主人公は私利私欲のためにだけ能力を使い、彼女を得んとする。←辛口の人ならそこを突いたりするだろう。が、得てしてそんなもんです、人間て。
お人好しでシャイな主人公と、愛すべき一家の面々。パパと妹が特に良いです。
で、意中の恋人メアリーに出逢うまで、色々足掻いて過去を微修正したりなのだけど、下宿させてもらっている脚本家の芝居の初日がぐだぐだで酷評になりそうになり、そのために能力を使うと、軽いパラドックスが起き、彼女をつかまえそこなったりのドタバタが起きたりします。
でも、縁と涙ぐましい努力があると、伴侶になれちゃう。
登場人物が愛しき人々なので結婚披露宴が嵐に襲われても、大変だけどむちゃくちゃにはならない。象徴的。
やがて、どうしてもやり直せない人生の局面に来て、やり直さなくてもいいことがあると悟ります。
何気ない平凡な毎日を過ごせる幸せを噛み締めて。