生成AIに質問したり指示をしたりするときに「プロンプト」という用語が使われます。
実は、PowerShellのようなアプリでも、古くからコマンド指示の入力を促すところを (コマンド)プロンプト と呼んでいました。
でも、今回は生成AIで使うプロンプトについての話題です。
生成AIのプロンプト入力欄には、日常的な言語(言葉使い)で質問や指示などを書けばよろしいです。
でも、こちらの意図を生成AIにより正確に伝えるための 1つの方法としてプロンプト記号を用いることができます。
プロンプトの記号は、AI(人工知能)への指示を構造化し、意図を正確に伝えるための「設計図」のようなもので、主に「Markdown記法」が使われ、#(見出し)、*(強調・リスト)、--- や """(区切り)、{ }や [ ](変数・選択肢)などが、役割設定や情報分割、重要度指定に役立ち、応答の精度を高めます。
主な記号とその意味
- # (ハッシュ): 見出しやセクションの区切りに使い、情報の階層構造(例: # 大見出し、 ## 中見出し)を示し、AIに構造を伝えます。
- **text** (アスタリスク 2つ): テキストを強調する(太字)。重要ルールや指示の目立たせに最適。
- * (アスタリスク)、- (ハイフン)、1.: 箇条書きリストや番号付きリストを作成し、情報を体系化する。
- """ (ダブルクォーテーション 3つ)、--- (ハイフン 3つ): 長文テキスト(記事、議事録など)と指示文を明確に区切る「区切り文字(デリミタ)」として使います。AIが指示と入力データを混同するのを防ぐ。
- {} (波括弧)、[] (角括弧)、【】(隅付き括弧): 変数(後で埋める情報)や選択肢(例:[朝, 昼, 夜])を指定し、ラベルや指示の対象を囲んで明示する。テンプレート作成に便利です。
- <> (山括弧): 差し替え可能なプレースホルダー(例: <商品名>)を示します。テンプレート作成に活用。
- : (コロン)/ | (縦線): キー: 値 のように情報を区切ったり、A|B のように比較や選択肢を示したりします。
特殊・役割定義記号
- <tag>...</tag>: カスタムタグとして、情報の役割(<role>, <context>)を定義する。
- / (スラッシュ): スラッシュコマンド(例: /imagine)や、情報を区切る。
- @ (アットマーク): 特定のコンテキストやカテゴリーのタグ付けに使用。
記号を使う目的
- 構造化:プロンプトの意図や情報を整理し、AIが理解しやすい設計図を提供します。
- 役割分担:`#`で「役割」「依頼内容」「考慮事項」などを明確に分けます。
- 強調:`**`などで重要な部分を強調し、指示漏れを防ぎます。
- 曖昧さの排除:`"""`などで長い文章の範囲を限定し、要約や翻訳の精度を上げます。
これらの記号は、AIに「空気」を読ませるのではなく、人間が意図した通りの「設計図」をAIに与えるための重要なツールです。
プロンプトが長くなる場合や、複雑な制約がある場合に、これらの記号を使用して情報を整理すると、AIの「見落とし」を防ぎ、意図した回答を引き出しやすくなります。
以下にいくつか簡単な例を示します。
-----(その1:ここから)----
# 目的
以下の長文を要約してください。
# 制約条件
- 300文字以内
- 3つの箇条書きでまとめる
- 重要事項を含める
# 入力文章
[ここに長い文章を入力]
-----(その1:ここまで)----
-----(その2:ここから)----
以下のテキストを英語に翻訳してください。
”””
ここに翻訳したいテキストを入力します。
改行を含む複数行の文章でも、この記号で囲むことで
AIが文章の範囲を正しく理解できます。
”””
-----(その2:ここまで)----
-----(その3:ここから)----
ブログのタイトルを5つ考えてください。
条件:
- 20代女性向け
- 親しみやすいトーン
- 「時短」という言葉を入れる
-----(その3:ここまで)----
-----(その4:ここから)----
あなたはプロのマーケターです。
<商品名>のキャッチコピーを考えてください。
ターゲットは<ターゲット層>です。
-----(その4:ここまで)----