さよなら渓谷吉田修一さよなら渓谷読了渓谷で起きた幼児殺害事件の犯人と隣に住む男女の人間模様を描いた作品。サスペンスではなく純愛小説。小説の魅力はページをめくる指が止まらない単純に面白いという魅力とハッとする言葉、心に刺さる言葉を文章の中に置いておきページをめくる指を止めさせる魅力の二つだと思う。同氏の作品は二つの魅力を欠かすことがない。「悪人」に匹敵する読み応えあり。