まだアイリスが咲き始めの頃、サイク
リング途中に羽束師神社を訪れました。
正式名は長い上、読めない

羽束師 坐高御 産日 神社~
はずかし にますたかみ むすび じんじゃ
と読みます

桂川に架かる羽束師橋を渡って少し
行ったとこにある神社で、相当古く
からあるお宮様です

鳥居をくぐるとこじんまりとした
境内のようでいて、拝殿からの奥行き
もあり、なかなか立派です。
手水所
本殿と拝殿は1850年頃の再建ですが、
伏見羽束師の氏神様で京都でも最古級
の神社。
由緒書では477年の鎮座で雄略天皇
の創建。
祭神は高御産日神と神御産日の二神。
羽束師は、桂川と旧小畑川等諸河川の
合流点に位置して、低湿地であるが
故に古くから農耕が行われ、水上交通
の要所として
「乙訓・羽束郷」と称され開けてきた
土地です。
低地のため、度々川の氾濫に苦しめら
れて来たが、当時の神社神官により
17年かけて1825年に総延長12㎞の
人工水路羽束師川が完成し、現在
の地域の発展へとつながっている。
その功績により、平成8年京都市
史跡に指定。
この辺りの治水に太古の昔から深く
関わる神社です。
雄略天皇といえば、ヤマト王権の
頃の、その頃からこの土地では
農作が行われて農作物を献上して
たんでしょうね

そして、神主が祈願のみでなく、
自ら治水の整備を行うって本当に神社、
様々で神様と一丸でこの土地をお守り
されてきたのですね

伏見には、藤森神社などもっと古そう
な神社があると思ったけど、天皇の勅命
で移転を繰り返してるし、京の都の辺り
は戦で街が度々変貌して、元の場所に
あり続け、かつ文献で確認できる神社
は数は少ないかもしれません。
それに本当に400年頃なら、京が都に
なるよりも遥かに前だしね

住宅街の中にありますが、鳥居から
想像できなかった活気ぶり

この辺り一体から、今も信仰されてる様子。
由緒みると、それはそうかと思います

拝殿です。この奥に本殿があり、
それをぐるりと囲むように沢山の末社が
ありました

神社の長い歴史の中頃、808年頃、祈願
のため迎えられた11神だと思います。
漏れなくコロナの終息を祈願しました。
叶えてくれそうな雰囲気です



本来なら5月にかなり盛大なお祭りが
ありますが、コロナで中止。
でも、コロナ対策は抜かりなしです
ご神木は枝をかなり剪定されて、手入れ
されています

今は森というほどは、大木は沢山ない
けど、昔はこの辺りが羽束師の森と呼
ばれてた程、森林だったようです。
お神輿が飾られています。
今年はどこもだけど、お祭り中止は
本当に残念

来年はぜひお祭りにやって来たい

ほんと、例年なら葵祭や、下鴨の流鏑馬
、藤森神社~とどこ行こうか迷う時期
なのにね

住宅街から一直線に続いてるため、
近隣の方が次々と参拝に訪れては
去っていきます。
いつもなら、もっと参拝者がいそう。
住宅に囲まれてて、神社との境界もな
いような感じに見えますが、中に入る
と落ち着く雰囲気が漂っていました

境内にはお花も

あちこちで、見かけるジャーマン
アイリスは人気の品種ですね。
普段は電車で過ぎ去る地域だけど、
新しい発見があってサイクリング
での地域探索も楽しいです

コロナは憎いけど、そうでもないと
この神社には来なかったかも。
古く歴史ある場所との出会いは、
無類の喜びがこみ上げてきます。
1550年の歴史は、今年一番

良かった事のひとつ

そして、今日から関西は緊急事態の
解除。
油断は出来ないけど、思ったより
早く収束して本当に良かった
