そもそも罪なんてものは人間社会の中で生まれたものであり、何を持って罪とするかも人間が人間社会の均衡を保つために決めたことである。

我々は幼少のころからやって良いことと悪いことを教えられてきたが、我々の考える罪とはそのような教育課程で認識させられた良いこと悪いことに基づくものである。

そして我々が認識させられてきた罪をいうものは人間社会の均衡を保つために定められた罪に他ならず、社会の均衡を保つために定められた罪というものはつまりは法で定められた罪とさして変わらないのではないだろうか。

「法に背かなければ罪ではないという考えは間違っている」と言うが、「人間としての仁義に背かなければ罪ではない」と言うことはどうなのだろうか。

我々が「罪」と考えていることが本当に『罪』を指し示すことなのだろうか。

このように考えていくと「罪」というものに意味はないということになる。そもそも我々の使う単語そのものが物事の本質を示していると言う保障はどこにもないのではないだろうか。