林修の 金曜 旬語録
今日の旬語は これからの時期にちなんで「 梅 雨 」です
それでは この漢字ですが、何と読みますか?
この漢字を見て、ある人物を思い出しませんか?
とく だ しゅう せい
作家の 徳 田 秋 聲 ですよ
カ ビ
主な作品に「あらくれ」や「黴」などがある
そう、さっきの漢字は 黴 (カビ) と読みます
この 黴 (カビ) という漢字に雨を加えると 「つゆ」と読みます
中国では黴 (カビ) の生えやすい時期の雨という意味で元々「黴雨 (ばい
う) 」と呼ばれていたが、カビ では語感が悪いため同じ「ばい」で季節
に合った 梅 の字を使い「 梅雨 」になったそうです。
昔の日本では、この「潰える」のことを→「潰ゆ」と言っていました
そんな、食べ物や衣類などをダメにしてしまいやすい季節
すなわち 潰ゆ (ついゆ) 季節 ⇒ つゆ
となったそうです。
六月の長雨の事が "つゆ”と呼ばれるようになったのは
江戸時代からだと言われています。
それまでの日本では梅雨のことを 五月雨(さみだれ)
と言っていました。
五月雨式 (さみだれしき)ともよく言いますが
意味は ⇒ 梅雨のように物事が断続的にだらだらと続くことです。