2人の調停員 と 若い司法修習生の3人が

部屋に入ってきた。


私にとっては初めての調停。

かなり緊張・・・。

口の中カラッカラ。


過呼吸になってもいい様に

水とビニール袋を目に見える位置に置き

ノートと今までの資料を持ち、挑んだ。



前回の調停から今日までに

弁護士先生を通じて、

慰謝料の減額には応じない理由や心情について

書面にて裁判所には提出していた。

なのに、調停員からは

その事を聞かれた。



男調停員

「慰謝料減額についてなんですが

考えていらっしゃいました?」


弁護士先生

「口頭にて答えるのは精神的に苦痛だと思ったので、

事前に書面にて提出します。と、

つい先日、直筆書面にて提出してありますけど?」


男性調停員

「え? あ、あぁ・・・。どれだっけかな・・・。」


と、資料を探し始める男調停員・・・。

自分の気持ちを書面にするのって

結構大変だったのに、

調停員が読んでない。って・・・。

「・・・・・。」


弁護士

「先日提出した書面にもありますが、

今まで散在し、生活できてきたのは

両親のお陰であり、

車を持つ事も家を持つ事もそうであったのに

そのご両親に対して、何も思ってないと

感じられているので、申し訳ないという気持ちが

とても強いんです。」


女性調停員

「確かにそうですね。

ご両親があそこまで残してくれた物を

散在されて感謝も無ければ

許せませんね。

そういうお気持ちが強いわけですね?」


「・・・はい。」



最初の出だしは、こんなやり取りが続いた。

書面にしたのに、前もって読んできてくれないなんて酷い。

まぁ私の口から聞きたいのもあったんだろう。



そして徐々に本題に入っていく。