精神状態が不安定になってしまった昨年、

とにかく 苦しくて辛くてどうしようもなかった。


精神科に通い始めたのは3月中旬。

病院へ行こうと決断できても ほとんどの病院が

初心の受付はしていない。予約は約1ヵ月後。というのばかりだった。


通院し始め、先生から言われた事は

心を休ませること。

だった。

頭では理解できても 心で理解ができなかったから

どうやったら 心を休ませる事ができるのだろうか。という思いだった。


催眠療法の先生にも同じ様に 【心を休める事】と、言われたが

それがわからないと、伝えたところ

「何も考えずに、ぼーっとする事。」だった。

初めて なるほど!と思えた。


TVを見る事もできない。新聞も読めない。

漫画も読めない。本も読めない。

とにかく 情報という情報を受け入れる事を身体が拒否し続けていた。

こうなると どうしても色々なことを考えてしまう。


考える事をやめるのにした事は

【iPodをずっと聞いている事】だった。

大好きなアーティストの曲を全て入れて

ベッドに横になっていても、トイレに入るのにも

部屋を移動するにも常に音楽だけを耳にしていた。

もちろん旦那とも会話はしていたが、話せば泣くばかりの私だった。


そんな時、10数年ぶりに コンサートへ友人と行く事になった。

正直不安だった。

10数年ぶりに再会する友人には 自分の精神状態がおかしい事を

悟られたくなかったし、心配もかけたくなかった。

離れて行かれるのも怖かったからだ。


普通を装って接する事は、凄くしんどくきつかった。

なんとか行けて、帰ってこられた。

コンサートへ行った事で、元気も分けてもらえた気がした。

けど、その反動は半端じゃなかった。

1週間はグッタリしてしまっていたのだ。


でも、そのコンサートのお陰で、コンサートが楽しい。という事を感じられた。

精神状態が悪化し始めてから、初めて【楽しい】と、思えた事だった。

けれど、家事ができず、コンサートへ行く自分が許せないとも思った。

旦那に対して、申し訳ない。という気持ちがあったのだ。


精神科の先生・催眠療法の先生からは

【楽しむ事が 今の薬なんです。コンサートは治療と思って行きなさい。】

と、言われた。

けど、どうしてもそう思うことはできず、

旦那に泣きながら謝る毎日だった。


旦那からも

「コンサートは治療だと思っていいから、行きたいだけ行け。

思い切り楽しんでグッズも気にせず買ってこい。」

と、言って貰えたが、やはり心底楽しむことはできなかった。


一緒に行く事は嫌だったけど、旦那を誘って

一緒にコンサートへも何度か行った。

旦那もまた見たい。と言ってくれた事は素直に嬉しかった。

けど、どうしても拒絶反応を起こしてしまう自分も居た。



ここまでが夏前までの私。

夏以降の私は また後日。