【写真】驚きの軽さを実現した ユニクロ新ウルトラライドダウン
今シーズンさらにバージョンアップした
ユニクロの「新ウルトラライトダウンシリーズ」
その名の通りダウンジャケットとしては画期的な軽さを
実現したシリーズとなっています。
昨年発売されて、もともと206gと軽かった同社のダウンジャケット
さらに改良された2011年度版は199g(7kg減)とついに200gを切る
超軽量化と暖かさや耐久撥水性などの機能性の向上を実現しました。
ダウンジャケットは封入されたダウンの細かい羽の隙間に
閉じ込められる「空気」が外気と衣服内の熱伝導を限りなく
低くすることで冷気を遮っています。
そんなダウンの性質上、封入されたダウンの量が多ければ多いほど
暖かいということになり、暖かさを重視すれば重くモコモコになるのが
常識ですが、ユニクロの「ウルトラライトダウン」その常識をくつがえした
画期的なアイテムなのです。
では、なぜ他社はダウンを軽くできないのにユニクロにはできたのか?
このウルトラライトダウンの軽さの一番の理由は「ダウンパック」を
なくすことに成功したことなんです。
ダウンジャケットは一般的に羽毛を一度「ダウンパック」と呼ばれる
袋にパッキングします。そしてその後ジャケットの表地と裏地のなかに
入れられて縫製されます。
というのもダウンはとても細かく細いので、そのまま入れると縫い目や
生地の織りの隙間から飛び出して来てしまうからなのです。
ユニクロはその飛び出しの問題を解決するために生地に圧力をかけて
糸と糸の間の目(隙間)を詰めることに成功し、ダウンパックをなくすこと
を可能にしたのです。
さらに微細な羽を持つ高品質のダウンを使用し、ジャケット本体に細かい
間隔で縫い目をいれることでダウンが偏らないようにして少ない量の
ダウンで実用的な暖かさを実現しています。
もちろん、アウトドアやプロワーカーが着て暖かいいわゆる「プロフェッショ
ナル仕様」ではありませんが、タウンユースでは充分な防寒性能があり
コストパフォーマンスは非常に高いと言えますね。
厳寒の環境ではその薄さゆえに高機能防寒アウターの中に着る
インスレーション(中間着)として活躍してくれそうな気がします。
暑くなれば脱いで付属のポーチに小さく折り畳んで収納できるのも
魅力のひとつですね。