暖かいだけじゃない?!裏地の本当の役割とは | 【NUC認定】企業制服コンサルタントがオススメするワンランク上のユニフォーム

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あらゆる企業制服・ユニフォームの不満を解決! ユニフォームコンサルタント福島オフィシャルブログ
写真はコーディネートしやすくて人気の「ニットジャケット」

適度なストレッチがあるのでタイトなシルエットでも
窮屈にならず、動きやすくて良いですね。

ところでみなさん、この手のストレッチジャケットには
大抵裏地がついていないことにお気づきですか?

もし、お手元にストレッチジャケットをお持ちであれば
確認してみて下さい。かなりの確立で裏地がついて
いないはずです。


これって、なぜだと思います?


コストを下げるため?

そうですね、もちろんそれもあります。

でも、本当の理由は他にあるのです。


もともと裏地は保温性を高める事以外にも
着脱時に袖の滑りをよくすることや着用時に
衣服内で体がスムーズに動くようにするために
滑りを良くする、機械で言うとオイルのような
役割を果たしています。

なので、写真のストレッチジャケットも
肩と袖には裏地がついているのです。

では、なぜ全部につけないのか?

それは裏地に使われる生地素材に
ストレッチ性がないからなのです。

表地だけが伸縮して裏地が伸縮しないと
裏地が表地の動きに追随できず突っ張りなどの
様々な障害が起きてしまうので、通常表地に
ストレッチ性のあるものを使用する場合は
裏地をつけないというのが常識なのです。

とはいうものの、現在では技術の進歩で
ストレッチ性を持たせる事に成功した裏地が
いくつか発表されています。

例えば、オンワード・東レ・三景が共同開発した
高伸縮ストレッチ裏地
「ハイストレッチ“プルーテ”」
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こちらは従来のストレッチ裏地プルーテを更に改良し
5%以上の伸縮性を持たせ、尚かつ分厚くならず
風合いも損なわずに滑りもよい高機能裏地。


こちらは「キュプラ」で有名な旭化成の「ベンベルグ」の
ストレッチ素材「FUGUE/フーガ」
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このフーガは定評のあるベンベルグ裏地の風合いをそのままに
緯方向に8%のソフトストレッチを実現した高機能高級裏地。



下の写真は普通の裏地のスカートと「フーガ」のストレッチ裏地の比較
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左のフーガは右の一般裏地に比べズリ上がりがほとんど見られません。

余談になりますが、「フーガ」とは旭化成ベンベルグブランドの商品名。
一般の方にはあまり聞き慣れない名称かと思いますが
「キュプラ」という名前は一度くらいお聞きになったことが
あるのではないかと思います。

実は「キュプラ」とは繊維の名前でそのキュプラ繊維を使用して
旭化成で作られた裏地のブランド名が「ベンベルグ」
といってもキュプラ繊維の90%は旭化成が製作しており
事実上「キュプラ」=「ベンベルグ」となるわけです。


まだまだ裏地の中では高級な部類に入るストレッチ裏地ですが
表地のストレッチ性向上に合わせて今後もさまざまな裏地が
開発されるでしょうからコストも下がり一般的なアパレルに
普通に使われるようになる日も近いのではないでしょうか。



それでは今日はこのへんで♪
ユニフォームコンサルタント福島でした。
 

 

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