http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070711-00000044-mai-soci
一部では「トンデモ教師」とまで書かれていますが、どうなんでしょうね?
この男児がADHDであったかどうかは分からないですが、
少なくとも授業を妨害するような態度が見られた。
級友に「この男児のいいところ、悪いところ」を書いてあげよう、と作文にした。
両親に渡した所、両親が個人攻撃だと教師を非難、学校が謝罪。
という内容です。
自身がADHDである方、お子様にADHDの子をお持ちの方など
既にこの記事を読まれたでしょうか?
mixiでも話題になっていまして、このニュースを取り上げた方は
1) 教師がひどい
2) 男児が悪い or 親の躾がなってない
のいずれかの考え方で述べてらっしゃいます。
1) もその男児やご両親の気持ちを考えた時、大変傷ついたことでしょう。
2) 教諭は授業を展開しにくかったでしょうし、注意を聞入れないというのは非常に骨が折れます。
級友にしろ、授業を妨害されて苛立ったこともあったかと思います。
けれどもADHDであった場合、注意したことが一朝一夕に注意を保つ事が可能になるわけじゃないので
改善が非常に難しいです。
とはいっても、この記事だけではそのご両親がその男児に対してどのような教育方針を採っていたのかが分からないのでなんともいえないのですが、
余りにも度が過ぎる場合でしたら、他の児童と別に授業を受けさせることも可能だったと思います。
そういう選択肢があったにも拘らずそうしなかったということは
ある程度の障壁があることは想定すべきだったと思うし、
その都度変えられる所から改善していけばいいのだと思います。
私はその教諭の指導は著しく個人攻撃を目的とはしていなかったと思います。
「いいところ」も書くように指示してたみたいですしね。
寧ろその児童の今後を考えた時に分岐点になる所だと思います。
中学高校大学…とより「社会的」な交流が求められる中、
本人が意図しなかった事を受け止められ、悪意を向けられる事
というのは誰しもよくあることだと思います。
この男児がどういう子であるかは、もちろんこの記事からは分かりませんが、
授業中私語をやめられない、立ち歩いてしまうことを止められない、
ということは社会のルールと認識されている事に従う時が難しいこともあるという子が、
今後何らかの形で傷つく(その前に無意識のうちに他人に迷惑を掛けている)
ケースがあり得るわけです。
私個人としては、このご両親はこのことを「機会」として受け止めることができなかったのか、と感じました。
端的に「~~~された」という被害者意識を出すのは簡単ですが、
根本的にではどうすべきだったのか?が出せないうちは容易に口にすべきではないと思います。
文句というのは誰でも言えるわけですから、
その児童が少なくとも問題を抱えている以上、
じゃあ、作文を書かせる以外にほかにどういう手段があったのか、考えるべきです。
既に教諭は何度も何度も注意をしてきたんでしょうし。
いきなり作文を書かせる前にご両親にも話をしたことがあったでしょう。
長々と書いてしまいましたが、
教諭の指導は悪いとは思っていません。
でも男児そのものが悪かったとは限らない、ご両親の躾が悪かったとは限らないとも思います。
ただ、そのご両親側が騒ぎすぎだと思います。
学校側が直すべきじゃなくてその男児が変わらなければならないということを理解していないんじゃないか
と記事を読む限りは感じました。