ストップモーションアニメーションの限界じゃね?― 『パラノーマン』
ひっそりと公開してひっそりと終了しちゃった映画『パラノーマン ブライス・ホローの謎』
これを劇場で見れた人はけっこうラッキーじゃないですかね
わしは終了間際に急いで観に行きました
今回はなるべく早く終わらせるために
見た直後、ツイッターでつぶやいたのをそのまま載せて補足的にちょっと書き加えるぐらいにしましょう
★★★★★
パラノーマン、3Dってこと完全に忘れててメガネ持っていくの忘れた。ムダに100円!キィーッ!てなったけどTOHOのメガネが進化していてメガネ装着の違和感が全くなく、耳が千切れそうになることもなくこれはこれでよかったですわ。
持ち比べたら明らかに重さが違う
パラノーマン本編よりもライジングドラゴンの予告が見れたのが嬉しかった。最初にプロジェクトAとポリスストーリーの映像があるやつ。これもっとバンバン流してほしかった。今日ついでにライジングドラゴンの土曜レイトショー吹き替え版の券も買ってきた。楽しみすぎる。あ、パラノーマンおもろかった
パラノーマンの話自体は最近似たようなの見たなって思った。ウェス・アンダーソンのムーンライズキングダムとかティム・バートンのフランケンウィニーとか。ジュブナイルもの(?)の王道的な話なのか。
ハリウッドのアニメーション映画は新作が出るたびに驚かされるけど、パラノーマンはストップモーションアニメーションの限界までいったんじゃねえのかってぐらいスゴかった。まあCGアニメもこれが限界でしょ!て思ったら次で超えてきたりするのでわかんない。
CGだと光と影のあの感じは出ないのでしょうね。ラストの幻想世界みたいなシーンの画は本当に綺麗やった。あと主人公の姉ちゃんに惚れた。
ゾンビの使い方もおもしろかった。ゾンビってもうこういうメタ視点で使うのが普通なのか。ゾンビが恐怖の対象じゃなくなってるということでしょうか。
今更ながらサム・ライミ監督の『オズ』が素晴らしかったという話。見たの1か月前なんですけど、サム・ライミはじめこの映画の作り手は本当に映画が好きなんだなと。サム・ライミがホラー映画の人っていうのと関係あると思う、たかが映画じゃんってなるとホラー成立しないし。
ジェームズ・フランコはアセムと同じぐらいイケメンって思う
★★★★★
ジュブナイルもの、というかより一般的にはファミリー・メロドラマの部類になるのかな
小学生ぐらいまでの少年少女の問題として「私」と「公」の問題があるのでしょう
公共の、みんなの社会で生きるためには表向きの顔を作らないといけないのに
それが本当の自分と相容れないものである時、往々にして子供たちは公共の社会、簡単に言えば大人から逃げることになります
それでその逃亡の過程でいろいろあって、最終的に成長して社会の中に入っていくと
こういう骨格があっていろんな作品が物語(肉)をこねまわしています
パラノーマンはこの構造から大きく外れることない、ベタっちゃベタな物語展開
おもしろいのはストップモーションアニメーション(以下SMA)の技術とホラー映画ゾンビ映画のパロディ
ここ最近は『ファンタスティックMr.FOX』『フランケンウィニー』とSMAの作品がポンポン出てきてますけど、これ作るのはめっちゃ時間かかるだろうというのは簡単に推測できるし、実際時間かかってます
『ファンタスティックMr.FOX』はカクカクした動きですが(それが作品世界ともマッチしててかわいい)
『フランケンウィニー』『パラノーマン』はCGアニメかと思うぐらいヌルヌル動くよ!
SMAというめんどくさい手法を使ってわざわざCGアニメに近づけるんなら最初からCGアニメにすればいいじゃん、とも思われますが、これも『惡の華』のロトスコープと同じくSMAじゃないと出ないモノがあるのです
まず実際にブツがあるので、単純ですがすごいリアル
実在感があります
それとブツがあるから光をあてるとナチュラルな影ができます
ということはどうなるかというと
すんごく画が美しくなります
でもホラー映画ゾンビ映画のパロディがあるからけっこう汚い描写もあるんですけどね
そこのバランスがまたイイ!
あとCGアニメみたいにヌルヌル動くことで一部にCGアニメ使ってもまったく違和感ない
なのでわし思います
これがSMAの極限でしょう
こんなわしを裏切ってくれることを期待してます
あとはゾンビですか
ゾンビはジョージ・A・ロメロより前のことはわしよく知らないけど人間の奴隷のような描写だったらしい(たしか)
それがロメロ以後はひたすら人間の肉を食いまくる描写になりました
これが資本主義社会の大衆の恐怖を表していると言われます
ひたすら食いまくる(消費する)という
最近のゾンビ映画ではロメロを踏襲してるのはそりゃそうですけど、THE ロメロ!ていうのは無くないですか
パロディ的なのが増えてるような
わしの考えるにこれは資本主義の疲弊とも関連があるんじゃないかなと
大量消費の時代じゃもうなくなりつつあるのか
っていう考察はここぐらいで止めておきます
強調したいのはホラー映画のスターだったゾンビに対する恐怖が失われているということ
幽霊・オバケ・怪物・怪獣もそうですよ
『キャビン』とかね、おもしろかったね
そうなると困るのがホラー映画作家
サム・ライミ監督が『オズ はじまりの戦い』でどのような主張をしたか
それはこの映画を見てください
おもしろかったですよ
サム・ライミ監督はじめこの映画の作り手は映画というものが本当に好きなんだなと思いました
あとジェームズ・フランコ、イケメンですし
これを劇場で見れた人はけっこうラッキーじゃないですかね
わしは終了間際に急いで観に行きました
今回はなるべく早く終わらせるために
見た直後、ツイッターでつぶやいたのをそのまま載せて補足的にちょっと書き加えるぐらいにしましょう
★★★★★
パラノーマン、3Dってこと完全に忘れててメガネ持っていくの忘れた。ムダに100円!キィーッ!てなったけどTOHOのメガネが進化していてメガネ装着の違和感が全くなく、耳が千切れそうになることもなくこれはこれでよかったですわ。
持ち比べたら明らかに重さが違う
パラノーマン本編よりもライジングドラゴンの予告が見れたのが嬉しかった。最初にプロジェクトAとポリスストーリーの映像があるやつ。これもっとバンバン流してほしかった。今日ついでにライジングドラゴンの土曜レイトショー吹き替え版の券も買ってきた。楽しみすぎる。あ、パラノーマンおもろかった
パラノーマンの話自体は最近似たようなの見たなって思った。ウェス・アンダーソンのムーンライズキングダムとかティム・バートンのフランケンウィニーとか。ジュブナイルもの(?)の王道的な話なのか。
ハリウッドのアニメーション映画は新作が出るたびに驚かされるけど、パラノーマンはストップモーションアニメーションの限界までいったんじゃねえのかってぐらいスゴかった。まあCGアニメもこれが限界でしょ!て思ったら次で超えてきたりするのでわかんない。
CGだと光と影のあの感じは出ないのでしょうね。ラストの幻想世界みたいなシーンの画は本当に綺麗やった。あと主人公の姉ちゃんに惚れた。
ゾンビの使い方もおもしろかった。ゾンビってもうこういうメタ視点で使うのが普通なのか。ゾンビが恐怖の対象じゃなくなってるということでしょうか。
今更ながらサム・ライミ監督の『オズ』が素晴らしかったという話。見たの1か月前なんですけど、サム・ライミはじめこの映画の作り手は本当に映画が好きなんだなと。サム・ライミがホラー映画の人っていうのと関係あると思う、たかが映画じゃんってなるとホラー成立しないし。
ジェームズ・フランコはアセムと同じぐらいイケメンって思う
★★★★★
ジュブナイルもの、というかより一般的にはファミリー・メロドラマの部類になるのかな
小学生ぐらいまでの少年少女の問題として「私」と「公」の問題があるのでしょう
公共の、みんなの社会で生きるためには表向きの顔を作らないといけないのに
それが本当の自分と相容れないものである時、往々にして子供たちは公共の社会、簡単に言えば大人から逃げることになります
それでその逃亡の過程でいろいろあって、最終的に成長して社会の中に入っていくと
こういう骨格があっていろんな作品が物語(肉)をこねまわしています
パラノーマンはこの構造から大きく外れることない、ベタっちゃベタな物語展開
おもしろいのはストップモーションアニメーション(以下SMA)の技術とホラー映画ゾンビ映画のパロディ
ここ最近は『ファンタスティックMr.FOX』『フランケンウィニー』とSMAの作品がポンポン出てきてますけど、これ作るのはめっちゃ時間かかるだろうというのは簡単に推測できるし、実際時間かかってます
『ファンタスティックMr.FOX』はカクカクした動きですが(それが作品世界ともマッチしててかわいい)
『フランケンウィニー』『パラノーマン』はCGアニメかと思うぐらいヌルヌル動くよ!
SMAというめんどくさい手法を使ってわざわざCGアニメに近づけるんなら最初からCGアニメにすればいいじゃん、とも思われますが、これも『惡の華』のロトスコープと同じくSMAじゃないと出ないモノがあるのです
まず実際にブツがあるので、単純ですがすごいリアル
実在感があります
それとブツがあるから光をあてるとナチュラルな影ができます
ということはどうなるかというと
すんごく画が美しくなります
でもホラー映画ゾンビ映画のパロディがあるからけっこう汚い描写もあるんですけどね
そこのバランスがまたイイ!
あとCGアニメみたいにヌルヌル動くことで一部にCGアニメ使ってもまったく違和感ない
なのでわし思います
これがSMAの極限でしょう
こんなわしを裏切ってくれることを期待してます
あとはゾンビですか
ゾンビはジョージ・A・ロメロより前のことはわしよく知らないけど人間の奴隷のような描写だったらしい(たしか)
それがロメロ以後はひたすら人間の肉を食いまくる描写になりました
これが資本主義社会の大衆の恐怖を表していると言われます
ひたすら食いまくる(消費する)という
最近のゾンビ映画ではロメロを踏襲してるのはそりゃそうですけど、THE ロメロ!ていうのは無くないですか
パロディ的なのが増えてるような
わしの考えるにこれは資本主義の疲弊とも関連があるんじゃないかなと
大量消費の時代じゃもうなくなりつつあるのか
っていう考察はここぐらいで止めておきます
強調したいのはホラー映画のスターだったゾンビに対する恐怖が失われているということ
幽霊・オバケ・怪物・怪獣もそうですよ
『キャビン』とかね、おもしろかったね
そうなると困るのがホラー映画作家
サム・ライミ監督が『オズ はじまりの戦い』でどのような主張をしたか
それはこの映画を見てください
おもしろかったですよ
サム・ライミ監督はじめこの映画の作り手は映画というものが本当に好きなんだなと思いました
あとジェームズ・フランコ、イケメンですし