行ってきたぜ〜〜〜グラサン

 

10月4日(水)阿佐ヶ谷ロフトAにて公開ニコ生放送

 

山田玲司のヤングサンデー3周年記念大感謝祭

『ヤンサン☆ヘッドバンガーズジャーニー~今振り返る俺達がゴキゲンなメタル野郎になるまでの軌跡!!』

 

 

ニコ生チャンネル『山田玲司のヤングサンデー』とは?

 

漫画家・山田玲司が立ち上げた、どんな時代でもとりあえず“ゴキゲン”であることをモットーに、漫画、アニメ、映画、芸術、恋愛、スポーツ、歴史など、現代社会のあらゆる事象を斬新かつ普遍的なまなざしで斬りまくる、生放送のトークライヴプログラムです。

http://ch.nicovideo.jp/yamadareiji

(毎週水曜日 午後8時より ニコニコチャンネルで生放送)

 

 

その模様はこちらYouTubeでも観られますニヤリ

 

 

 

私がこのブログを始めるにあたって、

「自分の好きなものを自由に語る」

というテーマにしたのは、この「ヤンサン」に影響を受け、触発されたのがきっかけでした。

 

この番組が取り上げる内容は、本当に多岐にわたっていて、

漫画、アニメなどのサブカルから美術、哲学、民俗学まで、

全てをフラットな俎上に載せて、

それを漫画家・山田玲司が自由に分析し、語り尽くしてくれます。

 

その自由奔放な発想と、明快な分析力は本当に素晴らしいもので、

私が今まで考えたこともなかったことを気づかせてくれたり、

ずっと頭の中でモヤモヤとしてあったものを見事に言い当ててくれて、

まるでパズルのピースがカチッとはまったような快感を覚えたり、

あるいは自分のそれまで知らなかった新しい世界へと興味を開いてくれたり、といった、

そんな知的好奇心をガンガンと刺激しまくってくれる熱いトークに、

毎週、毎週、私は目からウロコがポロポロ剥がれっぱなし、興奮しっぱなしなのでしたグラサン

 

 

 

この番組を知ったのは、同じニコ生の「岡田斗司夫ゼミ」がきっかけでした。

ここで岡田斗司夫が「CICADA(シカーダ)」という凄い漫画が始まった!

と紹介していたのを観て、「どんなもんじゃろか」と興味を持ったのが始まりです。

 

で、作者の山田玲司とは何者?と調べて、すぐに行き着いたのが

この「山田玲司のヤングサンデー」。

 

当初は「岡田斗司夫ゼミ」の亜種の評論番組?くらいにしか思ってなかったのですが、

ポツポツと自分の興味のあるものがテーマの回を観ていくうちに、いつの間にか

「山田玲司すげえ!おもしれーびっくり

とすっかりハマってしまっている自分がいました。

 

岡田斗司夫の評論は、さすが「オタキング」。

ものすごい知識量と、明晰な頭脳を駆使した鮮やかな論説で、それはそれで面白いのですが、

玲司先生の場合はもっと自由で、発想が独特。

 

連想ゲームのように思い浮かんだ断片を繋げて、繋げて、キルトのように思考を広げていく。

その思考の跳躍のダイナミズムが圧倒的に面白く、それがあってるか間違っているかなど、もはやどうでもよくなってくる(笑)。

ただ、どんなことを語る時も、そこには”山田玲司”という人間そのものが全力で乗っかっていて、その熱量がとめどなく溢れているところに、他とは一線を画す説得力があるのです。

 

そんな”山田玲司”という人は、人生に対してとても真摯に生きている人です。

そしてとても真摯であるがゆえに、傷つき、悩み、苦しんできた人です。

それゆえに、同じように苦しんでいる人の助けになろうと尽力を惜しまない人でもあります。

 

そんな彼の眼差しと語る言葉には、常に相手への深い”敬意”と”愛情”が込められており、”優しさ”が詰まっている。

 

だから、彼の語る評論は、単なる知的好奇心を満たすだけのスノッブなものにとどまらず、

私たちの心を揺さぶり、何かを始めたくなるような起爆剤として、

創造的な方向へと突き動かしてくれる、”生きた”強い力を持っている。

 

そこに私は最大の魅力を感じ、その世界にどっぷりと引き込まれてしまったのでした。

 

 

 

こんなとても「ゴキゲン」な番組の3周年記念、公開生放送イベント。

この3年間の歴史”「ヤンサン」クロニクル”を語る、というのが今回のテーマ。

 

そんな場に、まだ観始めて半年ちょっとの、にわかな私が参加していいものだろうか?

と、ちょっと躊躇をしたものの、偶然にも、この日ちょうど連休で休暇が取れたんですよ。

これは玲司先生が「そこのお前もかかってこいやーーー!!」と、

こんな”世界の片隅”どころか”絶海の孤島”にいるような私を誘ってくれているんだ、

と勝手な解釈をして、勝手に使命感を感じてニヤニヤ

行ってきた。というわけなのですニヤリ

 

 

 

で、参加して思ったのが、

この「ヤンサン」という場は思った以上に、

メタル」だった。

ということです。

 

ただ、私はヘビメタのことはさっぱりで、基本「ジャズ」な人間なので、

ジャズ」だった。

と言い換えてしまうのですがガーンおっくんに怒られそうですね

 

 

ジャズの演奏というのは、まず主題となるテーマ曲を演奏し、次にそのテーマ曲のコード進行を基にひらめいたメロディーを即興で演奏していく、というスタイルが一般的です。

 

このアドリブやインプロビゼーションと呼ばれる即興演奏は、

演奏者が提示されたテーマを基に、そこから発想される自分の解釈を加えて再構成し、自分独自の表現へと昇華させる芸術です。

 

これって、実は”評論”と非常によく似た表現方法なんですよね。

評論もまた、主題となる作品や出来事から触発され、発想された思想や表現を引用し、援用し、再構成することで自分の思想を語るという形式を取ります。

 

テーマ→ 発想、連想→ 解釈→ 再構成→ 表現

 

 

そしてジャズ演奏は”コンボ”といわれる複数人のグループで行われる場合、

それぞれのプレイヤーがこの即興演奏を順番に行なっていく(ソロ回しといわれる)のですが、

時に、プレイヤー同士が相互に影響し合い、即興に即興で答え、プレイヤーたち自身が思いもよらなかったような新しい表現が生まれていく、ということがあります。

このようなプレイヤーたちが対等に、相互に影響し触発しあって、一つの即興演奏を生み出すことを”インタープレイ”と言います。

 

このインタープレイに、ライブ演奏の場合は、さらに観客が加わる。

観客が絶妙な間で発する”Yeah..."といった合いの手や拍手は、プレイヤーをさらに鼓舞し、新たな着想を与える。

そしてプレイヤーも観客も、その場が一体と化して、陶酔のグルーブを生み出す。

このグルーブが生まれる瞬間こそがライブの醍醐味であり、最大の魅力なのです。

 

 

今回の「ヤンサン」イベントでも、同じ最高のグルーブを感じました。

 

玲司先生の語りに、おっくんがツッコミを入れ、久世が煽り、しみちゃんが外す(笑)

このインタープレイに、ニコ生視聴者のコメントの合いの手が入り、

さらに今回は間近に、観客が熱い視線と拍手で出演者たちを鼓舞し、ヒートアップさせる。

 

この一体感!

このグルーブ!!

 

このグルーブが最高潮だったのが、

「君は、まどか☆マギカというアニメを知っているか?」

のコーナー。

 

玲司先生の次々と繰り出される考察の凄さに、会場は大盛り上がり。

熱い熱気に包まれ、玲司先生もヒートアップ。

どこまでいってしまうんや〜〜ってくらい発想は跳躍しまくり、とどまることを知らない。

あのグルーブ感はホントすごかったなぁチュー

まるでジョン・コルトレーンの”シーツ・オブ・サウンド”を思わせる飛翔感がありましたグラサンメタルで例えられなくてスミマセン…

 

 

いや〜〜ホント行ってよかったチュー

やっぱライブは最高だぜグラサン

 

 

それにしても、評論番組でこんな体験ができるなんて思ってもみませんでしたよ。

 

それは山田玲司という人の人柄と、彼のモットー「いつもご機嫌でいる」に寄るんだと思います。

 

いつもご機嫌でいる

って、言うのは簡単ですが、実行するのはなかなかに難しい。

 

嫌なことがあっても、見ないようにして、忘れて、ご機嫌な”フリ”をするのは、我慢すれば、まぁできなくもないですが、

真剣に世界や他者や自己と対峙し、傷つき、苦しめられていても、なお「ご機嫌」でいられるだろうか?

 

彼も完全にそれをできているか、というと、そこまで悟りは開けていない様子です。

しかし、それでも「いつもご機嫌でいよう」とする彼の姿勢に、(彼が悟りが開けていないからこそ)私は共感でき、賛同できるのでした。

 

 

 

 

 

イベント終了後。

会場を出たところで、おっくんに

「終電無いんなら、ヤンサン美術部の人たちと飲みに行ったら?」

と誘ってもらえました。

しかし、そこは超人見知りで、コミュ障の私滝汗

「いや…まだ帰れますんで…」

なんつって、そそくさとその場を離れ、

一人ぼっちで長い夜を過ごしたのでしたチーン

 

こんな私でも「ヤンサン・ファミリー」に仲間入りできたかなぁ…

 

 

 

玲司先生推薦の名作「ハイ・フィデリティ」

 

数々の失恋を経験して今に至る、私の心にも沁みます……