クラスで物が無くなる事件が起きた。
真っ先に僕が疑われた。
誰もがそう思った。
ブスの癖に着飾って、なぜかモテてるあの女が、ピンポイントで僕のカバンに「そのなくなった物がはいってる!」と言いやがった。
驚いた。
でも、開けたら本当に見たこともない知らない女物の手帳が僕のカバンに入ってた。
あいつが入れたのだ。間違いない!
でも、そんなこと、言っても誰も信じやしない!
言えば余計に言い訳ととられるか、あの女への嫌がらせと思われるだけだ。
嘘泣きの得意なあの女なら「酷い!」と泣いてわめき散らすだろう。
ちくしょう!
僕はそのあと先生に呼ばれて、なぜ盗んだのかと聞かれた。
盗んでない。なぜ僕のカバンにあんな物が入ってるのかわからない、と言い続けた。
誰かが入れたのだ、とも言った。
「誰がそんなことをするんだ! 人のせいにするな!」
と言われた。ほらね。先生でさえそうだ。
自分のクラスには曲がった奴はいないと信じてる。とんだバカの熱血教師。大嫌いだ。
あいつも自分と違う人間を忌み嫌うレイシスト野郎だ。