毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集

 

枡野浩一 著

 

左右社

 

 

今回も前回に引き続き、

図書館でぶらりと見つけた一冊。

2022/9/29刊。

 

前回の高橋源一郎と違って、

枡野浩一の本は読んだことはあった。

しかし短歌集は初めてだ。

 

というか、枡野浩一に限らず短歌集は初めてである。

 

短歌が本職である枡野浩一の本で以前読んだのが、

小説『結婚失格』や、

エッセイ『淋しいのはお前だけじゃな』『あるきかたがただしくない』。

思いっきりいじけた内容で、

ギャグでもないのに笑えると言うオフビートな書物たち。

 

そんな著者の短歌集だから、

ちょっと読んでみようという気になった。

 

ただしこれ、タイトルにある様に「全短歌集」?

384頁と結構厚いのであるが、

1頁に1首。

短歌のないページもあるので総短歌数は300余だろうか。

秋元康の作詞に比べたら…

 

そんな短歌がほぼ年代順に並ぶ。

期待通り、いじけた感じの短歌が多い。

ただそれを評論するほどの言葉を持ち合わせていない。

 

純粋に感想を言うと、

初期の頃の作品が好きかな。

 

そんな中、気になる1首を。

これくらいの引用なら大丈夫でしょう。

 

ハッピーじゃない だからこそハッピーな歌を作って口ずさむのだ

 

これって、小西康陽さんが言いそう(笑)

 

ただ、短歌集は今後もあまり読まないだろうな。

だったらエッセイの方を読んでしまう。

 

そこでワシも1首読んでみた

 

この年になって初めて読んだ短歌集 今まで読んでこなかっただけのことはある