シアターキノ にて観賞。

 

『ドライブアウェイ・ドールズ』

イーサン・コーエン監督作品。

マーガレット・クアリー、ジェラルディン・ビスワナサン主演、マット・デイモン出演。

 

 

お互いレズビアンであるジェイミー(クアリー)とマリアン(ビスワナサン)は、

バイトと気分転換を兼ねて車の配送(ドライブアウェイ)を行うことになる

しかしその車にはギャングの隠した危ないブツが積んであり

そのために2人はギャングに追われる羽目になり…

 

 

よくありがちなストーリーではあるが、

そこはコーエン監督。

シニカルなギャグを交えた愉快な作品にしてくれるだろう。

 

ん?

コーエン監督と言っても、

兄弟ではなくイーサン・コーエン単独作品?

 

藤子不二雄で言うと、藤子・F・不二雄作品の様なものか。

藤子不二雄Ⓐ作品かも知れないが。

 

それは良いとして、うーん…

全く面白くない。

コーエン監督史上最低のつまらなさ。

 

台詞回しなどにギャグをちりばめているのは分かる。

しかし、すべてスベっている。

まるで、出来の悪いタランティーノのようだ

 

 

本作を一言で言うと、

巻き込まれ型クライムサスペンスってことになろうが、

それ以上に大きなウェイトを占めるのが、

レズビアン描写

 

登場する女性のほとんどがレズビアンという異常な設定。

そして安手のポルノ映画の様な、

お下劣なエロシーンも満載。

あまり嬉しくないな。

 

それでいて、

性的マイノリティー問題を扱っているわけでもなく。

 

 

むしろ、車に積んであった危険なブツの方に問題が提起される。

それって地元の上院委員(デイモン)の〇〇だったという…

 

くっだらねー!

マット・デイモンもこんな役で出るとは。

有名俳優がこんな役で出ちゃうって?

いわゆる「出落ち」?

面白くも何でもないんですけど。

 

 

あと、何度か繰り返される、

サイケデリックなアニメーション

まあ一応意味づけらしきことはされるんだけど、

全く不要。

例えば登場人物がドラッグやってるとか、

時代が1960年代(実際は1999年)だとかならまだ分かる。

 

キャストはWヒロインであり、

2人ともレズビアンでありながら、

イケイケのジェイミーと、

堅物のマリアンという設定。

その設定自体もありがちだし、

ジェイミーはイケイケ通り越して単なる淫乱じゃないのか?

 

ちょっと古い映画に出てくるオカマって、

安易に「すぐヤリたがる」人物として描かれることが多い様だった。

本作のレズビアン女性もまさにそう。

感覚が古いとしか言いようがない。

レズビアンをバカにしてるのか?

 

それにしても、そんな2人はみるたびに服装が変わってるんだよなあ。

車の配送だけにそんなにたくさんの洋服を持って行ったのか?

その割には、それほどオシャレでもなく。

ジェイミーがほぼノーブラだったのが、

せめてものサービスか。

 

コーエン作品史上最低の3点。