生活はクラシック音楽でできている: 家電や映画、結婚式まで日常になじんだ名曲

 

渋谷ゆう子 著

 

笠間書院

 

 

図書館から借入。2023/12/25刊。

 

日常になじんだクラシック音楽の数々を紹介する好書

恥ずかしながら、クラシック音楽の造形が浅い。

よく聞くメロディながら、曲名が全くわからない

おそらく、そんな日本人が大半だと思う(勝手に一緒にするなって?)

 

目次を紹介すると、本書の内容が分かるだろう。

1 生活の中のクラシック音楽

2 家電とクラシック音楽

3 テレビ番組・CMとクラシック音楽

4 映画とクラシック音楽

5 アニメとクラシック音楽

6 運動会とクラシック音楽

7 結婚式とクラシック音楽

8 アレンジされたクラシック音楽

 

著者は当然ながら音楽に造詣の深い人のようである。

純粋にクラシック音楽の入門書としても役立つ

 

一方で、著者は映画にも結構詳しい。

例えば『2001年宇宙の旅』での『ツァラトゥストラはかく語りきあ」といった定番中の定番を紹介しつつも、

その背景の解説が実に的確。

 

さらに本書の特徴は、

取り上げた楽曲を聴けるように、

配信と連動したQRコードを載せている事である。

例えばこんな感じ。

 

 

本当に勉強になるし、自分の無知にも気づかされる

「結婚式とクラシック音楽」では、結婚式にかかるのにふさわしい曲がいくつも紹介される。

真っ先に思い浮かぶのは当然「結婚行進曲」。

だけど、「結婚行進曲」って2種類あったんですね。

メンデルスゾーン版とワーグナー版である。

当然2曲ともよく知っている曲なのに、

2曲あったのに気づかなかった!