今回も恒例の「個人賞編」。

この程度の鑑賞本数でおこがましいのですが、

今年の日本映画の俳優は充実。

ただし、観ていない素晴らしい俳優さんも大勢いらっしゃることでしょう。

 

では、ノミネート。

評論家的に客観的に選ぶのと、

思いっきり主観的に選ぶのと、

迷うところですね。

 

助演男優賞

 

磯村悠斗(『月』『正欲』)

永山瑛太(『福田村事件』『アンダーカレント』)

リリー・フランキー(『アンダーカレント』)

豊川悦司(『そして僕は途方に暮れる』)

 

全く予期せずヘヴィな問題作2作品で好演した磯村悠斗は評価せざるを得ない。

好演俳優多数登場した傑作『福田村事件』の中で、頭一つ印象に残ったのが、永山瑛太。

リリー・フランキーは、キャラと一致した儲け役だけど、お見事。

トヨエツも、以下同文。

 

助演女優賞

 

香里奈(『そして僕は途方に暮れる』)

中井友望(『少女は卒業しない』)

さとうほなみ(『花腐し』『銀平町シネマブルース』)

 

結構微妙なナインアップになった。

やさぐれたキャラながらも、登場人物の中で一番真っ当な役を演じた香里奈。

登場した全員が痛々しい中、最も痛々しかった中井友望。

ミュージシャンの余芸レベルを乗り越えた、さとうほなみ。

 

主演男優賞

 

井浦新(『福田村事件』『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』『アンダーカレント』)

役所広司『PERFECT DAYS』『ファミリア』)

藤ヶ谷大輔(『そして僕は途方に暮れる』)

 

もう、役所広司には圧倒されつつも…

 

主演女優賞

 

深川麻衣(『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』)

坂ノ上茜(『ぬけろ、メビウス!』)

松本穂香(『恋のいばら』)

 

知らない人には「何じゃ、こりゃ」と言うラインアップかも知れない。

いかにも演技してます、と言うより、

等身大の女の子をナチュラルに演じてくれた。

 

そして、最優秀は?

 

最優秀助演男優賞

 

豊川悦司

 

 

主人公のやさぐれた父親を演じた。

もう、こんな役はトヨエツの真骨頂。

トヨエツ節を堪能しました。

 

最優秀助演女優賞

 

中井友望

 

映画は高校を卒業する少女たちの切ない群像劇なのだが、

この手の作品の常連の主演河合優実を差し置いて、

涙を誘ってくれたのが彼女だった。

 

最優秀主演男優賞

 

井浦新

 

 

役所広司も素晴らしかったけど、

今年は彼で決まり!

去年の主演女優賞の岸井ゆきのと並ぶ大活躍だった。

 

最優秀主演女優賞

 

坂ノ上茜

 

 

いや、もう、最高。

だれも投票しないだろうな。

映画も面白かったし、

茜ちゃんも可愛かったし

これぞ、映画でしょ!

今後も『町中華で飲』んでください!

 

 

 

 

では、おまけですが恒例の「ガッカリ賞」。

単につまらなかったと言うよりも、

期待外れとか、

世間の評価に共感できない作品を、

外国映画も含めて。

 

小ガッカリ賞

『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』

好きなシリーズで、年老いたインディも味わうのもよし。

ところが、終盤のトンデモな展開に天を仰いでしまった。

まあ、元々はオカルト映画の要素もあるシリーズだったけどね。

 

中ガッカリ賞

『愛にイナズマ』

シリアスな『月』が素晴らしかった石井裕也監督のコメデイと称された作品。

石井監督、むしろコメディに期待。

主演の松岡茉優以下、出演者も超豪華。

だったのに…

コメディどころか、気持ち悪い作品だった。

 

大ガッカリ賞

『ちひろさん』

理由は簡単。

今泉力哉監督で有村架純主演。

で、これ。

あーあ。

 

来年も、良い作品に出会えますように!!