スカパーで録画鑑賞。
ビデオ『不倫は蜜の味～夜まで待てない～』
2019年竹洞哲也監督作品。川上奈々美主演、イワヤケンジ、相澤ゆりな、櫻井拓也出演。
賽銭箱の裏に隠れ、ひたつらぶつぶつと呟いている女性・美和（川上）。
彼女は極端な人見知りで、全く会話もできずに居酒屋のバイトも２週間で退職し、
一人で引きこもり酒浸りの毎日だった。
その賽銭箱のある神社に一人の中年男（イワヤ）がお参りに来るのだが、
お互い顔を見せぬまま、ヒョンなことから会話を交わすことになり…
いじらしくも痛々しい、川上奈々美らしいヒロイン像が堪能できる一作。
彼女が主演で竹洞哲也監督（ついでに深澤浩子脚本）作品となると、
『幼なじみ 発情てんこ盛り』や『叔母と女子大生 密室の吐息』と言った、
切なさに満ちた佳作を連発している。
ちなみに、いずれも木訥とした青年役がよく似合う故・櫻井拓也も出演。
これだけ条件が揃えば、期待せざるを得ない。
しかし、タイトルが「不倫」？
やめたバイト先の居酒屋の同僚の女子（相澤）と店長の男が不倫しているエピソードが描かれるものの、
ヒロインは不倫には関与していない。
タイトルに異議あり！
ちなみに本作の別タイトルが『ホロ酔いの情事 秘め事は神頼み』。
ちょっとコメデイタッチなのが難だが、
そちらの方がよほど内容と一致している。
美和がなぜそこまで人付き合いができなくなったのか？
それは、中学時代の些細なことから友人を死なせてしまったトラウマがあったのである。
本作も、かなりシリアスなテーマを内包する。
そんな美和が、本作で唯一会話を交わす相手が、
例の中年男。
お互いに顔を合わせないが故に、会話が可能となったのである。
男は美和に、
「人を傷つけた事のある人は、傷つける怖さが分かる」と言う。
ピンク映画の常套的展開として、
そんな二人は肉体関係を結ぶのだが、
本作ではそのような展開にはならない。
一方では、ピンク映画らしく他の登場人物たちがしっかりと濡場を見せる。
不倫中の居酒屋の同僚の子などは、その役割をきっちりと担う。
川上奈々美と対称的に、演じる相澤ゆりな中々の巨乳であった（笑）。
そんな彼女に想いを寄せる青年役の櫻井拓也は本作でも良い仕事をしていた。
じゃあ、主役の川上奈々美は脱がないのか？
と思うかもしれないけど、
それはそれでちゃんと脱ぐのでご安心を。
しかも、この手の放映作品では珍しく、
うっすらとヘアも見えたのが嬉しい誤算。
そのショットはこの方のブログに載ってるので、
ご参考に。
