スカパーで録画鑑賞。
お気に入りの戸田真琴出演作、第2弾!
ビデオ『童貞幽霊 あの世の果てでイキまくれ!』
2019年塩出太志監督作品。戸田真琴、星野ゆうき主演、きみと歩実、松本高士、鳥居みゆき出演。
カノジョと初エッチの寸前で交通事故に遭い、
童貞のまま幽霊となった青年を描いたピンク映画。
たわいのないエロティックコメディかと思いきや…
先日レビューした『団地妻は、わけあってヤリました。』で主演した戸田真琴が見ものの作品。
純情な童貞青年伸夫(星野)は可愛いカノジョ歩美(戸田)と付き合っているのだが、
歩美に「今日は両親がいないから、家に遊びに来て♡」と誘われる。
カノジョの家で、あっという間に裸になり…
展開、早すぎだろ!
まあ、さっさと戸田真琴ちゃんの裸が見れて嬉しいのではあるが。
そして、寸前でヤレないまま、
伸夫は車に轢かれて幽霊になってしまう。
ただし、設定としては「生死の境をさまよう状態」。
幽霊となった伸夫は、人の体に乗り移ることが出来るようになる。
ただし、気を失った人の体でなければいけない。
そんな設定で展開する、エロティックコメディ。
実にたわいない。
ところが、歩美はとんでもなくゲスなDV男の工藤(松本)にも付き纏われていた。
この辺から話は、
シリアスと言うか、一気にシュールになって行く。
たわいのないピンク映画の割には意外にも多くの登場人物が絡んできて、
気絶と憑依が複雑に絡んでくる。
現実世界の他に、憑依された人格が集まる異界のような場面も登場する。
工藤はあゆみに対するDVをエスカレートさせて、
殺人をも犯しかねないほどの暴行を他の者に対しても行う。
ここまで来ると、ストーリーは全く理解不能に。
さらには「あなたも、私も、工藤なの」とか、
訳のわからない言葉も出て来る。
アングラ劇か?
人間の中に誰でも宿してる暴力願望のことをテーマとした、
観念的作品なのか?
その一方で、制作会見では、
「自己愛と他者愛の物語」
などとも言っている。
全然違うだろ。
とにかく、難解な作品。
それも内容が難しいのではなく、
独りよがりな監督の稚拙な演出によるものと思われる。
第一、出演者もよく分かっていなかったらしい。
ちなみに、閻魔大王役には鳥居みゆきが出演。
脱ぎません(笑)。
しかし、何のために彼女を起用したのかも意味不明。
ともあれ、主演の戸田真琴は可愛い!
と、声を大にして叫びたい。
それしか、ないじゃないか。