横浜。
今回は、まだ行ったことのない所に挑戦。
徘徊中年的に、まだ行ったことがないのを忸怩たる思いでいたのが野毛
裏路地が張り巡らされた、怪しく鄙びた飲み屋街である

JR桜木町駅と言えば、横浜で一番こじゃれたエリアであるみなとみらい地区に一番近いJR駅。その丁度反対側に位置するのが、野毛だ。
開発は野毛の方が古いのに、今や裏モノ扱い。
野毛としても、忸怩たる思いだろう。

それでも、さすがに歴史のある野毛だから、いくつかの発祥の地の称号を得ている。
例えば、日本初のジャズ喫茶「ちぐさ」と言う店もあるという。
元ジャズ喫茶従業員であるワシとしては、ぜひ押さえておきたいもの。
こういう時に行かないと、後で絶対後悔するからね。

でさっそく桜木町駅の野毛側出口を出る。
そこには駅前にありがちなファッションビル、ぴおシティが。
確かにファッションビルなんだけど、ファッショナブルじゃない。
微妙にどんよりとした雰囲気。徘徊中年の琴線にびんびん触れる。


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地上はそれなりの店が入ってるんだろう。
しかし、目指すのは地下だ。
地下1階。
デパートで言えば、地下イチの食料品売場なんだけど、雰囲気は昭和の市場。
まるで南小樽市場だよ。

さらに地下2階。
ここは飲食店街。やばい。やばすぎる。何なの?このオヤジライクな佇まいは。


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横浜。
お洒落な街。
こんなエリアを放置していいんでしょうか?
地元のPTAのおばさんが悪書追放する暇があったら、こういう場所を追放すればいいのにね。
まあ、追放しきれないだろうけどね、ワシの目の黒いうちは。

この後、インターコンチネンタルホテルでデラックスな懇親会がセッティングされていたんだけど、目の前の徘徊中年的な現実に抗うすべはない。
キンパイと言う、立ちのみの店に入った。



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去年行った東京赤羽の立ち飲み屋いこいほどのインパクトはないが、
長年積み重ねられまオヤジたちの加齢臭が、店内に染み込んだような店だ。
ビール380円といわしフライ270円を注文。
店のルールが分からなく少々まごついたが、会計は1品ごとの前払い。
これだと、ワシのようなちょっとだけつまんで飲む客は助かる。
わずかな会計でも、適当に切り上げて店を出やすい。

店内には他に、すべてオヤジの一人客が4人。
店主との会話もなく、黙々と飲み食いしている。

こうなると、店内の写真も撮りたい。
勝手に撮っていいものだろうか?
店はいいとして、撮られた客のプライバシーは?
一見温厚そうな紳士が、撮られた瞬間に態度を豹変させないとも限らない。
すでに温厚そうな紳士でもないし。

そこで、他の客が写らないように慎重にシャッターを押した


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カウンターの上に鎮座する2台の器械は日本酒のサーバー。
普通この手の器械は店の人が操作するのだが、
ここでは自販機のようになっており、客が200円入れて、勝手に注いで飲むシステムになっている。
しかも、冷やと燗の2つの注ぎ口がある。
何だか楽しそうじゃないか
ワシもやってみたい。
しかし、まだ宵の口。この店だけで出来上がるわけには行かない。
予定ではもう1軒くらい冷やかして、6時からの懇親会に参加すると言う寸法だ。

ふらりと店を出たあと、軽く同じフロアを徘徊。


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いいじゃないか。
素敵な店のオンパレード。
こんな所が近くにあったら、行きびたりになりそうだ。
ただ馴染みの店ができた場合、その店の前を素通りしにくいという欠点があるな、この構造は。

さて、ぴおシティ地下飲食店街はこれくらいにして、地上に出て野毛の街並を徘徊だ。