いつもご覧くださりありがとうございます。
前回までで傾いた家を直すためジャッキを各部に設置したところまで書きました。
今回はジャッキで家の傾きを直す③ということで、実際にジャッキで持ち上げる段階を書きたいと思います。

まず悩んだのが、どっちから上げるのか?ということです。何がどっちか?ということなんですが、最も低いほうか、それともあまり下がってないところからなのか、ということです。なんかもう設置するだけで頭フル回転でいざ上げる段階で考えれば考えるほど分からなくなっきました。低いほうから上げたらそこの一点に荷重が集中して上がらなくなりそうで、やはり高いほうからか、でもそうすると家が歪みそうだし、と。
そこで友達の大工に相談したら「そりゃ低いほうからでしょ」の迷いのないコメント。そりゃそうですよね。すっきりしました。一番低いところから少し上げてその隣をまた少し上げてみたいに徐々に全体を調整しようと決めました。

ジャッキに棒を入れドキドキしながら上げてゆきます。今さらですが、本当にジャッキなんかでこんな重い家が上がるんだろうかと半信半疑ではあります。


棒を上下に振ってゆくと油圧でジャッキのピストンが数ミリずつ伸びてゆきます。本当に上がっているのかと思いきや、束石のほうが沈んでいきます。しかしあるところまで下がると建物が軋む音がして土台が上がってゆくではないですか。よかった。


しかし少し問題が!それは一番低いところが建物の北西の角の柱でして、その部分は二階まである通し柱なんですが荷重がかなりかかっているのか、土台が転んでしまうのです。真下にジャッキがかけられないので、しょうがないのですが、上げると土台が斜めになり柱にめり込んでやっと建物が持ち上がるといった状況です。しかも長年雨水がしみ込んでいたようで、ちょうどその部分の土台が腐っているのです。まぁでも土台が斜めになろうが、とにかく建物が上がってゆけばあとは何とかなるだろうと自分に言い聞かせ、建物が異様な軋む音を立てながら水平を整えてゆきました。この軋む音が怖いです。ギシギシ~ゴゴゴみたいな。


ジャッキも何度かかけ直しつつ全体が上がるのに3日ほどの時間がかかりましたが、なんとか全体を上げることができました。
本当に家って持ち上がるんですね。

全体がある程度持ち上がった時には、かなりやり遂げた感がありました。やればできるんだと。

画像は建物を上げたのちに基礎との隙間にレンガなどを入れたところです。この画像は高さが決まりジャッキを外した後の画像なんですが、ジャッキアップ中の写真を探したのですが1枚も無いんです。なんで?と思ったら、ジャッキアップ中って、必死のパッチで写真全く撮って無かったのです(涙)

それだけ大工だけに大苦戦していたって事なんです(いつものネタ)。


しかし初めての作業だったためやはり反省点が沢山あります。次回は反省点を書きたいと思います。次回に続く。


追記です。探したら2枚だけ写真ありました。ジャッキで上げてる最中のです。