学校も休みに入り、夏休み映画の季節。
スタジオジプリの夏映画「思い出のマーニー
」を見てきました。
「この世には目に見えない魔法の輪がある。輪には内側と外側があって、私は外側の人間。でもそんなのはどうでもいいの。私は、私が嫌い。」
という印象的な言葉からスタートする映画の主人公は、12歳の女の子、杏奈。
幼い頃に両親を亡くし、養父母とともに暮らしている杏奈は、ぜんそくの療養のため、親戚のおばさんのところに預けられます。
心を閉ざしている、そんな杏奈が経験する、マーニーとの不思議な出来事が綴られています。
そんなにスタジオジプリの映画を見ているわけではありませんが、テレビでも放映することもありますし、何となく知っているものも多いです。
今回の映画は、心が静かに感動する、そんな映画ですね。
マーニーも杏奈も両方魅力的です。
声優にトレンドの俳優を起用することでもよく知られていますが、誰がしゃべっている、ということを全く感じさせず、世界観にとけこんでいます。
特に杏奈の声は、透明感のある、主人公らしい声。
もちろんマーニーも。
それぞれの素晴らしい声とキャラクターが重なり、引き込まれるようにして物語が進行していきます。
どこにもない、でもどこかにあってほしいような、透明感のある世界観を描くのが本当にうまいジプリですが、
心に静かに響く美しい映画です。
宮崎駿=ジプリなのは当然ですが、そこからの無理のない脱却というか、違う側面をうまく見せている映画な気がします。以前「借りぐらしのアリエッティ」で注目され、今回美術監督を担当している、種田陽平さんらしい優しい画で、ストーリーも優しい雰囲気を纏っています。
そして主題歌も優しく、美しい時間が流れていきます。
心まで美しく浄化されるような映画に仕上がっていて、宮崎ラインとは少し違う、素敵な映画をつくっていけるのだという、ジプリのポテンシャルの高さを感じられる映画だと思います。
子供というよりは、大人にも非常におすすめします。