皆様、明けましておめでとうございます。
元旦に帰省。
普段使わない華美な大皿に、私の好きな伊達巻と栗きんを盛り盛りにして両親が待ってくれていた。
42度目の御正月。
嬉しい事である。
この歳になると、必ず毎年、幾人か知人の訃報に接する。
残念ながら昨年もそうであった。
生きれば生きるほど、生きる事は綱渡りなのだという実感と、生き残っている事への感謝の念が増していく。
気は早いが、来年も寿と刻まれた袋から心弾ませて箸を抜き出す瞬間を家族皆と迎えたいものである。
さて、正月と言えば箱根駅伝だ。
懸命に襷を繋ぐ若者に心打たれつつも、「繰り上げスタート」というギロチンルールには毎回怒りを覚えてしまう。
働き方改革で残業のしにくい社会になったようだが、頼むから学生ランナーには「残業」を許してあげて欲しい。
1時間も2時間も公道利用者に迷惑をかけるならいざ知らず。
1、2分くらいならば待ってやれないものだろうか、というのが人情だ。
「『大体』20分遅れたら繰り上げスタート」というルールにしたらどうだろうか。
戸塚中継所でスターターのおじさんが「20分過ぎたが、もうすぐ来るわいな、ホレホレ見えてきた。ちっと待ってやろう待ってやろう」と人類の寛大さを見せたら、これはこれで名シーンになりそうな気がする。
「大体」という言葉で思い出したが、名優森繁久弥氏がこんな話をしていた。
ある時、氏は自宅の壁紙をリフォームで一新し、知人を招いてホームパーティを開催した。
しかし、まだ幼かった息子がその白い壁面に落書きをしてしまう。
氏はその子を叩いて叱責した。
と、そこにいたある客人がその様を見て「それはいけません。叩いてはいけません」と氏をたしなめた。
そして森繁氏を玄関に連れていき「ここからあの壁を見てごらんなさい」と先程の壁紙を指差した。
そして言った。
「ほら、大体白いでしょう。ならば良いじゃないですか。」
森繁氏はこの言葉にいたく感銘を受けたそうである。
「大体」。
人に優しい言葉である。
今年の「私のフレーズ」はこれでいく。
大体良い一年になるように、肩肘張らずに暮らそうと思う。
全力で足を動かしながら選手が次々とゴールしていく。
若いとはいえ、低血糖にだけは注意して欲しい。
全力で箸を動かしながら、若くもない私は次々と残ったお節を口へ運ぶ。
こちらは高血糖に注意である。
皆様にとって、健やかで楽しい一年になりますよう心よりお祈り申し上げます。
本年も、私及び当ブログを何卒宜しくお願い致します。
