東京の桜も 週末には散ってしまいそうです
桜の和歌もたくさんありますが
私のお気にいりを3首
わが恋に くらぶの山の 桜花
間もなく散るとも 数はまさらじ
私の恋は果てなく散ってゆく
くらぶの山の桜花がどんなにたくさん散っても
私の恋には適わない
古今和歌集より
儚く 限りなく散ってゆく桜は
儚くも悲しく降り積もります
もろともに あわはれと思え 山桜
花よりほかに 知る人もなし
共に愛しいと思ってください 山桜よ
この山奥では 桜よりほかに 分かち合う人もいないのだから
百人一首より 前大僧正行尊
山奥で修行中に見つけた山桜
孤独の修行の中に 一服の清涼感を感じますね
この花の 一筋のうちに 百種の
言ぞ隠れる おろそかにすな
この桜ひとひらに
あらゆる愛の言葉をこめて 貴女に贈ります
どうか大切にしてください
万葉集より藤原の広嗣
万葉集はストレートで情熱的な歌が多いのですが
これはとても可愛らしい恋のうたですね