光源氏 18歳
落ちぶれた 高貴な姫がいると聞いて
さっそく恋の競争する 光源氏と 親友の頭の中将。
どっちが先に姫を落とすか 無邪気の競争している。
なんとか 光源氏が姫の心を射止めたものの
一夜をすごした朝 光の中で見た姫の顔はー・・・
末摘花 ?
常陸宮の姫
高貴な生まれだが 今は落ちぶれて貧しく、
和歌も作れないほど 頭もトロい上に
容姿は 垂れた鼻が赤く 目も当てられない。
末摘花とは 紅花=赤い花 と掛けている。
若紫(紫の上)10歳
光源氏に引き取られ 彼を兄のように慕っている。
赤い墨を鼻に塗ったりして光源氏は
彼女と無邪気に戯れる
この回は 本編からちょっと離れて
ちょっとしたエピソードといった感じでしょうか
当時の逢瀬は 夜の暗闇で行うので
お互いがハッキリ顔を見ることは
あんまりないんですね。
周りの評判や 文のやりとりで 相手の様子を推し量るだけ。
だから フタをあけたらビックリ☆なんて事も。
しかし 彼女のおブス表現が すんごい
「第一に座高が高く、胴長なので やっぱり・・・とショックを受ける。
次に不恰好なのは鼻だった。はっとして目が点になった。
普賢菩薩の乗り物・象のようだ。
驚くほど高く長く、先のほうが垂れ下がって赤く、なんとも酷い
。
顔色は雪のように青白く、額がばかに広くて、下膨れの顔は、扇で隠しているもの
きっと恐るべき長さに違いない。
痩せ具合といったら気の毒なほどゴツゴツとして・・・・」
この恐ろしいまでに 具体的な描写・・・
漫画「あさきゆめみし」でも インパクトのある描写でしたが
決して誇大表現では ありませんね・・・・。
貧乏・おばか・おブスの末摘花ですが、
美人の第一条件の美しい髪と
高貴な香りを持っていたという設定が 深い!!
あまりのおブス・貧乏っぷりに
逆に光源氏は 彼女を忘れられず
折々の援助をするようになったのでした・・・
かえって忘れられぬ
類いまれな 不器量な容姿に
類いまれな 純真な その心よ
この記事は 源氏物語を私風に意訳したものです。
簡潔編集を心がけておりますので、
どうか大きな気持ちで お読みいただければと思います。
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長文おつきあい頂いて ありがとうございました!