光源氏 17歳
思いがけず 下町で美しい女性を見つけた。
儚げで愛らしい彼女に 光源氏は溺れた。
ある夜、廃院で愛し合う2人。
ふと闇の中、美しい女性が 夢枕に立ち、光源氏に恨みを言って消えた。
気がつくと 暗闇のなか、夕顔は息絶えていた。
夢枕の女は 六条御息所そっくりで・・・・
夕顔 19歳
わけあって下町で暮らしている女人。
頭の中将の昔の恋人ではないかと 光源氏は気づいている。
可憐で大人しくて 儚げな女性。
六条御息所 24歳
前皇太子の未亡人。
身分も教養も高い 光源氏の恋人。
年齢や身分からか、年下の光源氏には甘えることは出来ない。
この夕顔をいう女性は、可憐で儚げなイメージですが
彼女の読んだ和歌や 光源氏と二人っきりのシーンでは
意外と大胆だったりして
可愛さと ちょっぴりエロティックな 可愛さがあるんですね。
六条御息所との馴れ初めはないのですが
ないことによって エピソードよりも
彼女の存在こその重みが大事であることが 印象付きます。
夢枕に立った女性ですが 原文によると
「六条あたりのお方」と 微妙にぼかした書き方が ニクイです。
私は君に溺れた
そのたおやかさ 健気な愛らしさ
真っ白な純真さと 桃色の成熟をもつ君に
私は君に溺れた
そして気がつかなかった
遠くの闇が 怨嗟の闇が
こんなにも 側に忍び寄っていたなんて
挿絵:「写真集 窯変源氏物語」より抜粋
この記事は 源氏物語を私風に意訳したものです。
簡潔編集を心がけておりますので、どうか大きな気持ちで お読みいただければと思います。
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