龍馬伝 最終話 ~大政奉還 そして 龍の魂~ | テルミドール革命!

テルミドール革命!

すべてはHAPPYのために!

歴史は動く


徳川という船を残すため 徳川慶喜は

自らが 最後の将軍になる 決意をする


ひとりきりの 葵の城で



星に願いを

新しい日本(ふね)で 新しい未来(うみ)を 駆ける

龍馬は 星に願う




弥太郎の 嫉妬と焦燥 

そして強烈な 憧憬




まぶしすぎる光は 無性に腹がたつ



光あれば 影が生まれる


光とともにいると

気づきたくもない 自分の心の闇に きづかされる


弱い惨めな自分を 照らす光を

人は 恐れる



しかし 光がなければ 人は生きてゆけない


眩しすぎる光に 腹をたてながら


それでも人は 光を欲し 

憧れ続けるのだ






目があった



龍馬を窺う 目が

遠く 近くー・・・






その男達には 顔がない

顔のない男達は 白い息を吐き 大勢の中に 潜んでいる




彼らは 普段は 石のように感情を表すことなく

ただ そこに ひそんでいる

弥太郎が 何を言おうと 多くを語ることはない



ただ一言

「坂本龍馬は 我らの全てを 無にしたのだ」





その時 男の顔は 夜叉に変わる








1867年 11月 15日

龍馬の誕生日

京都 近江屋

風邪気味の龍馬

・・・・・・・・・・・・・・・・・軍鶏鍋



龍馬暗殺の布石が 全て揃った






刹那の惨劇


近江屋に 血の雨が降る



「ワシの船は ぜったいに 沈まん!」



闇の中に むせかえる血の匂い


「ワシは ワシの命を 使いきれたかのう・・・」




金屏風の猫だけが

血飛沫をあびて すべてを見ている




「返してくれ!

龍馬を 返してくれ!!




大事な 大事な人なんや!!」




弥太郎の叫びも

もう どこにも とどかない







龍馬の見た夢


男達の稽古の叫び声

指導する武市半平太


以蔵もいる

長次郎の饅頭の いい匂い


桂浜の波の音 

いつまでも いつまでも






幕末を生きた志士たち


誰もが この国を愛していた





夜明けの海で 朝日を待つような


あの焦がれる熱情ー・・・







龍は 金の海を駆ける



まぶしすぎるほどの光を この国に添えて




希望という名の光は


さらに輝きを増して もはや 影すら見えない





それは  波の音が 絶えることがないように


確かなこと





いつまでも いつまでも


この夕日が沈んで 月が見え


そしてまた 太陽が昇りだす




その永久と同じように






いつまでも  いつまでも