おおよそ私がブログを書く時は精神的には不安定なのだと思う。「書く」という行為の原動力には大きな疑問が強く影響している。その疑問が正しいのか誇大妄想なのかは、書いている時にはよく分からないけど、書いてみる。
☆本当に効果的な治療法は分かってきている。
これは私が20年ほど患者となって精神科医療を受けてきた、つまり20年間の精神科医療の変遷を体験してきた結果、加えて精神保健福祉士という立場になって、精神科医療を提供する側にいる多くの専門家に出会って、直接に精神科医療についての考え方を教えてもらってきた結果、たどり着いたものです。
効果のある治療法とは、患者一人一人で異なるので一般論では語れないけれども、ある程度の期間、一人の患者に関わり続けていけば、徐々に判明していくものです。実際、私が出会った専門家の多くが、治療のために必要なビジョンをきちんと描いています。そして語ってくれます。
しかしながら、実践できていない。
なぜ効果のある治療を実践しないのでしょうか。それは上述のように、一人の患者に関わり続けていくこと自体が困難だからでしょう。立ちはだかるのはコストパフォーマンス(費用対効果)です。
一人の患者に関わり続けるには予想以上のコストが必要です。関わる専門家も一人ではありません。医師、看護師、ソーシャルワーカー、OT、心理職、福祉行政、保健行政、障害福祉サービス事業所、相談支援機関とすぐには思い起こせないほどです。これだけの人々が文化的な生活を送るためには、相当な人件費がかかり、活動するためにも相当な経費がかかります。
あまり気付かれていないようですが、ここに挙げた専門家は非正規雇用化が進んでいます。特に福祉専門職は、社会福祉士・介護福祉士が1987年、精神保健福祉士が1997年に創設されていて、これらの資格を目指して取得した多くの人々が就職氷河期の影響を強く受けたことは、想像しやすいと思います。ここ20年ほどのこの流れは、コストパフォーマンス主義を一気に加速させました。
コストを工面する人々が精神疾患の患者を本当に治療しなければいけないと考えないと、コストを工面してくれません。
治療のために何が必要なのか知っていながら、コストパフォーマンスの高い薬物療法に走る姿は、安易な薬物療法に憑りつかれていると私には映ります。
私もその憑りつかれた側の一人であり、処方薬物の後遺症で苦しみ続ける側の一人という、まるで多重人格者、メモタルフォーゼを繰り返す人間です。
「目が覚めたら虫になっている」・・・フランツ・カフカの『変身』のような運命が待っているのかもしれない。これはなかなかの苦悩です。
・・・やはりよく分からない文章になりましたが、私にとってよく分からない言葉が、私の正直に近いようです。