自己負担が少ない、ことが精神科医療の劣化を助長しています。
これが私自身が自立支援医療費制度の担当者として数千人のケースから見出した結論です。
詳しくはまたの機会にしますが、
購入者の自己負担が少なければ、商品の質が悪くても批判されないということです。
高いお金を支払って商品の質が悪ければ、もうその商品は売れなくなります。
商品を売り続けるためには品質を向上させなければいけません。
しかし自己負担が少なければ、品質が悪くても売れ続けます。
一般的な売買であれば商品の価格が低ければ利益も少ないのですが、医療費は違います。
患者の自己負担が少ないだけで、医療提供者は100%の医療費を公的資金から受け取っています。
その金額はもはや一大産業です。
この自立支援制度は本当に患者の利益になっているのでしょうか?
何の品質改善もせずに儲けることができることは、消費者の利益にはならないと思います。
目先の自己負担金額はに惑わされて、医療を受ける本当の理由を見誤っては本末転倒です。