化粧品の表記に騙されてませんか？

化粧品のパッケージや広告には、とても魅力的な効果が書いてありますよね。

その化粧品を使う事で、シミやそばかすを防ぐとか、ニキビが治るとか、シワがなくなるとか…。

特によく見かけるのは、美白に関する化粧品で

「シミやそばかすを防ぐ」と表記されています。

使うとシミやそばかすがなくなるような感じがしますね。

この表記、そのまま信じていませんか？

表記の仕方は、化粧品と医薬部外品とで異なります。

化粧品の場合は、「シミやそばかすを防ぐ」と表記できません。

化粧品に表記できるのは、

・日やけを防ぐ。
・日やけによるシミ、ソバカスを防ぐ。

この2つです。

「日焼けによる」という言葉をつけないといけません。

↑こんな感じですね。

小さく「日焼けによる」と書いてあります。

これを『しばり表現』といいます。

事実である事を前提に、というのが条件なので、物理的な紫外線の遮断や、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤などUV防止を目的とした成分を含有している商品に限られます。

例えば、保湿を目的とした成分自体にUV防止作用があるからといって、「日やけを防ぐ」かのような表現は不可となり、また薬効としての日焼け防止効果も化粧品である以上表記できません。

また、「日やけによるしみ、そばかすを防ぐ」という表現について、簡略化し、「しみ、そばかすを防ぐ」だけを表記することは不可となり、必ず「日やけによる」という文言が必要となります。

という事は、日焼けを防ぐ事によって、これからできるシミやそばかすを予防する、という意味になります。

今出来ているシミやそばかすを薄くするのではないのです。

でもこの表記を見て、シミやそばかすが薄くなる効果があるのかと思ってしまいますよね

では、医薬部外品ではどうでしょう。

こっちなら効果ありそう！と思いますよね。

医薬部外品には、「メラニンの生成を抑える」という『しばり表現』が入ります。

「しみ、そばかすを防ぐ」と簡略化した形での表記は不可となります。

また、あくまでも「メラニンの生成を抑え、しみやそばかすを【防ぐ】」ものとなるため、既にできているしみ、そばかすへの作用は明示・暗示とも不可となります。

結論

いずれにしても、今出来ているシミやそばかすを改善するものではありません。

消費者が勝手に誤解して購入している事になるのですが、勘違いしてしまうような宣伝をしていますよね。

化粧品の表記に騙されないようにしましょう

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