一階の玄関に着くと、外がなんだか騒がしかった。



この建物に来た頃にはいなかった大勢の黒服を来た人やキャッチらしき人が集まっている。




大勢の人の向こう側をよく見ると、大雨が地面を叩きつけていた。




傘をさしながら無線で店と連絡を取る者やタバコを吸う者、パーカーを傘代わりにしながら道を走りさる者がいた。




どうやら皆ここで雨宿りをしているようだ。



傘もない私たちは、この大雨の降りしきる中、駅までたどり着くには無理がある。



どうせ始発まであと1時間待たなければいけない。




仕方もないので愛華と2人壁を背にもたれるようにして座った。




ちょうどそのときあの人からラインがあった。
【今どこいる?会おうよ】