小さな谷の案内人の独り言...小さな谷の喫茶店より

小さな谷の案内人の独り言...小さな谷の喫茶店より

子どもたちが思春期に入った今も変わらず仲良しな我が家。私が幸せでいられる背景には、自分が育った環境、学んできた知識、数々の出逢いによる気づきなどがあります。私の綴る言葉たちが、あなたにとってのステキな気づきと変化のきっかけとなりますように…。

大人がほっとできる場所、それが「小さな谷の喫茶店」です。

日ごろ感じる小さな違和感は、見過ごしていると、知らず知らずのうちに積もってしまうもの。
そんな凝り固まってしまった心をやさしくほぐし、自分を取り戻してもらう時間が、小さな谷の喫茶店での静かな対話の時間です。

このブログでは、小さな谷の喫茶店の店主であり、小さな谷の案内人であるNaomiが、日ごろの小さな気づきや私の経験を静かに語ります。

よかったら耳を傾けてみてください。何かの気づきのきっかけとなれば嬉しいです。

 

 

 

わざとではないのだけど、

間違ってやってしまったこと、
誤って起きてしまったこと、

そして、それが

もう元には戻せない、
取り返しのつかないことだった。

 


そんな経験はありますか?

 

 

 

私は昨日、まさにそれを経験しました。

 

 

中学生の息子が先月から、
学校からの課題で
植物を育て始めました。

 


我が家は、
10代の子どもたちとも良好な関係で、
今回もまた、一緒に種をまき、

日々成長を優しく観察する息子を

私はそっと眺め、


そして同時に、私自身も
植物の成長を楽しく見守っていました。

 

 

GWの遠出にも一緒に持っていき、
そこで弱ってしまった植物を
とても心配してお世話していました。

 

 

そんな彼を知っていたからこそ
 

今回の出来事は、
後悔してもしきれないほどの
大きな大きな失態だったんです。

 

 

彼が植物を観察しながら、
 

日光が足りなくて成長が遅いな、
とつぶやいていたのを知っていたので、

 

昨日、私はふと思って

行動したんです。

 

そうだ、昼間だけでも

南面においてあげよう!

 

 

そして、事件は起きました。

 

 

 

そう、お察しの通りです。

 

そっとベランダの地面に置こうとした
そのときです。

 


私の手から植木鉢がするっと抜け落ち
中の土も植物の新芽たちも全て
さかさまに出てしまったんです。

 

 

ショックで一瞬何が起きたか
理解できませんでした。

 


でもすぐさま我を取り戻し、
急いで土をすくい鉢に戻し、
無残にもばらまかれた新芽たちを
土の上に戻しました。

 

 

あんなに大切に育てていたのを
知っていたのに…。

 

誰にも触ってほしくなかった
だろうに...。

 

余計なことしてほしくなかった
だろうに…。

 

 


命の大切さをよくわかっている子
だからこそ、この事態がどれだけ
彼の心を傷つけてしまうか…。

 

 

私の心の中は、
あらゆる感情が渦巻き、
 

混乱と後悔

押しつぶされそうでした。

 

 

その後、

乾かないように水をあげたり
 

元気に戻るか
何度も何度も観察したけれど、

 

それも空しく、

 

植物の新芽たちは

どんどん元気をなくし、
土の上にひれ伏してしまいました。

 

 

 

私の手で

命を弱らせてしまったこと。
 

しかも、

息子が大事にしていたものを。

 

 

取り返しのつかないことを

してしまった。

 

 

いくら謝っても、

元には戻らない。
 

新しく買って済むものでもない。
 

何をしても、

失ったものは戻らない。

 

 

 

息子が帰ってきたら、

とにかくすぐに報告しよう。

 

そして素直に謝ろう。


できることはそれしかない。

 


そして、これからのことを
一緒に考えさせてもらおう。


彼が望むのなら…。

 

 

 

彼が怒るのは当たり前だし、
怒鳴るかもしれないし、
突き飛ばされるかもしれない。

 

でも、そんなことは、
彼の心の痛みに比べたら
なんてことはない。

 

 

だって、


私が彼の大事にしていたものを
帰らぬ形にしてしまったのだから。

 

 

償いきれない。

 

 

そして、

私が夕飯を作っていた頃、
彼が帰宅。


彼が、夕飯前の軽食を食べ始めたときに、
私は料理の手をとめ、彼の前に座り、
話し始めました。

 

 

あのね、

〇〇に謝らないといけないことが
あるの。本当に、本当にごめん。

 

 

南面で日に当ててあげようと思って
運んだら、ひっくり返えしてしまった。

 

急いで戻したけど、
新芽たちはすっかり弱ってしまって、
 

今は本当に無残な姿…

 

 

そこまで言いかけて、


変わり果てた姿になってしまった
植物の新芽たちを想像したら、

一日か抱えていた感情が

一気に溢れてしまい


大人げなく泣いてしまった。

 

 

そんなのずるいのわかってる。
涙で許してもらおうなんて

思っていない。

 

 

でも、出るものは出る(笑)

 


嗚咽を堪え、

真顔に戻ろうとしながら
私は続けました。

 


もうダメにしてしまった

かもしれない。

 

本当に申し訳ない…。
本当にごめん。


そう言いながら、

うつむいた私に、
 

息子はひとこと。

 

 

いいよ。

 

 

私がこんなに落ち込んでいるから、
息子に怒る機会さえあげられなかった
のかもしれない。

 

本当はやりきれない怒りや悲しみが
一気に押し寄せただろうに。

 

〇〇、本当にごめん。

 

 

その後、部屋に行った息子は
きっと大泣きしたんだと思う。

 

下に降りてきたとき、

目が赤かったから。

 

 

彼はいつの間にか

大人になっていた。

 

小さい頃から、生き物が大好きで、
命の尊さを知っている子だった。

 

それと同時に

 

家族の大切さを心から感じ
家族が大好きな子に育った。

 

 

怒りっぽいところもある。
思春期だしね。

 

でもその怒りは、
一度も家族には向けたことがない。

 

 

自分の中に生じた怒りの感情は、
宙に悪態をつくことや、

床をけることで
大きく表していたけど(笑)、

 

でも、
ひとに向けることはしない。

 

 

そして、
人知れず泣いて昇華させている。

 

 

そんな彼を私は知っている。

 

 

でも、今回は


私を責めてしかるべき状況だから、
怒りを見せるかと思ったら、

 

 

全てを把握し、
全てわかっていたかのように微笑み、
いいよ、と一言いった。

 

 

これは、主人譲りの
包容力なんだろうか…。

 

 

これから私にできる事は、


怒る彼も、

怒らない彼も、


大人に振る舞う彼も、

子ども返りする彼も、
 

すべて受けとめ、

そっと包み込み、
 

これからも一緒に歩んでいくこと。

 

 

植物の新芽、
まだ枯れた色にはなっていない。

 

植物の生命力を信じたい。

 

ひとつでも、二つでも、
起き上がってくれたら…。

 

 

これからのことは、
彼が相談してきたら、
一緒に考えよう。

 

 

 

 

昨日の私の懺悔は、
感情が溢れて泣いてこそしまったけど、


今思えば、

ReEASYの姿勢だったのかな。
 

(小さな谷の喫茶店で大事にしている
対話のこころの在り方のこと)

 

 

今日はふとそんな分析を。

 

 

 

息子の植物への想いを

心からRespectし、
 

これまで一緒に成長を

Enjoyしてきた。

 

泣くのは予定外だったけど、

でも、


嘘や偽りも、ごまかしもない
Authenticity

ありのままの正直な姿だった。

 

 

Safety 心が安心できる関係性

だからこそ、正直な心を

打ち明けることができた。

たとえ、

その瞬間嫌われたとしても
壊れる関係性じゃない

って信じていたから。

嘘や隠しごとこそ、
関係性を壊すと知っていたから。

 

 

Yes-mindedness 

息子がどんなリアクションをしようと、

それを受け入れようと思っていた。

責められても、言い訳はしない。
正直に誠実に向き合いたい。
 

彼のどんな感情も受け入れよう

って思ってた。

 

 

このReEASYの対話のこころが、
彼の中にも浸透していて、


今回私の対応からも

感じてくれたのかもしれない。

 

 

子どもたち、

親が思うよりも、
親を見ていますね。

 

 

そして、

 

親が思うよりも
ずっと成長している

んですよね。

 

 

〇〇、今回は本当に申し訳なかった。
 

こんな母の失敗を受けとめてくれた
あなたの心の広さ、これは
あなたのかけがえのない宝だよ。