それは、あまりにも突然だった。
前の晩はルルのことをいろいろ考えてなかなか眠りにつけず、
その日はちょっと朝寝坊をしていた。
枕元の携帯が鳴り、てっきり9時半から授業の生徒さんから、
休みか遅刻の連絡だろうと思って受けた。
すると聞き慣れない男性の声。誰??
寝ぼけているから、良く分からない。
よくよく聞くと、動物病院からの電話だった。
朝から、何の電話?
また追加の検査が必要?まさか、輸血?
その男性は重い口調で、『ルルが・・・。○ち時○じゅっ分に死○ま○た。』
メルが・・・。って言葉を聞いてから、動転してよく聞き取れなかった。
でも、死って言葉が聞こえた。
一気に眠気が覚めて、『ルルが、ルルが死んだって言いました?』と
半信半疑で聞き返した。
男性は、『はい・・。死にました・・・。それで何時頃、病院に来られますか?』
私は沈黙の後、『また後で掛け直します。』とだけ答えた。
あまりに突然だと、感情がついて行かない。
驚くほど冷静に受け答えたように思う。
でも、電話を切ってから、
ルルが死んだ?死んだの?もう会えないの?
そして、聞いた言葉とそれが何を意味するかがわかった途端、
涙がどんどん溢れ出し、大きな声を出して泣いた。
どうして?どうしてなの?どうして死んだの?どうして?!
なんで一人で寂しく逝ってしまったの?一人で・・・。
惨過ぎるよ・・どうしてメルが一人寂しく逝かなきゃいけないのよ・・・
心が引き裂かれる思い。身を引きちぎられる思い。よく分からない。
あの日、あの瞬間の私は、もしも内臓を抉り取られたとしても、
おそらく痛みも何も感じなかったと思う。
泣いて、泣いて、泣きつかれて、どの位たったかな。
ようやくオッパに電話をしなきゃ・・・って現実に返った。
オッパに電話すると、オッパもすごいショックを受けているようだった。
そして、今から帰るから出かける用意をして待つようにと言った。
それから私は、11時頃までに迎えに行くと病院に電話した。
ルルを迎えに行く用意なんて、何を持って行けばいいのか分からない。
それで、ルルのお気に入りのタオル、首輪、洋服をバッグに入れた。
今思えば、何一つ役に立たないものばかり。
準備しながらも、涙が止まらない。
今日は午前の授業が終わったら、ルルの面会に行く日だった。
ルルにお守りと、少しでも安心できるようにルルの臭いのついた洋服を
持って行くつもりだった。
前日の21日は面会に行ける日じゃなかったんだけど、
日曜日のルルの様子 が気になって、何とか面会に行けないかって思ってた。
午前中は用事があって、午後はしょっちゅうドタキャンする学生の授業なので、
いつものようにドタキャンしてくれたら、面会に行ってそのままホンデに行こう
と思っていた。
でも、こんな時に限って予定通り授業に来たので、
結局、21日は面会に行けなかった。
そのせいか、21日はずっとルルどうしてるかな?って気になって、
帰宅してからも、オッパに何回もそう言ってばかりいた。
夜もルルのことが気になって、気になってなかなか寝付けなかったのだ。
なのに、今日の私は電話が来るまで寝ていた。
なんて、酷い親なんだろう。
ルルの最期の瞬間も感じ取れずに、寝ていたなんて。
自分がすごい情けなくて、どうしようもなく思えた。
最愛のルルがこの世を去った日。
それは、2009年12月22日。私の誕生日の翌日。
この事実が、とても辛かった。
私が誕生日をちゃんと迎えられるよう、頑張ってくれたんだって思うから。
ルルはとても優しい子だから、ママの誕生日を台無しにしないように、
最後の力を振り絞って、頑張って絶えていてくれたんだね・・・。