『足の遅いキミ』シリーズ!!最終回でございます。
これまでの記事は↓
『足が遅くてもいいんです。ただ、全力で走る。それだけでいいんだ。』
今回は『足の遅い子どもを持つ』保護者さん向けの記事です。
もし、あなたのお子さんが足が遅くて悩んでいる方がいましたら、一緒に考えましょう。
息子が、全力で最下位になって感じた事、日々、『体育教室』色々な子達との触れ合いで感じた事を書きます。
『ちからいっぱい走ることができる!!』
これ、小学校の徒競争の到達目標です。
これが出来ていれば、例え、『ビリ』でも心配しなくても大丈夫です。
まず、他人の子と比べる前に『自分のお子さんの表情』を見てあげて下さい。
どんな表情で走っていましたか?
・必死に走っている表情でしたか??
・恥ずかしそうな表情でしたか??
・楽しそうにしていましたか??
映像や写真が残っているなら今すぐ見て下さい。
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子どもの様子を親が冷静に見て、受け止めてあげなきゃいけない思います。
子どもの様子を受け止められないと・・・・結果ばかり見過ぎてしまします。
『どうして家の子ってこんなに足遅いのかしら?』
『カッコ悪い走り、見てて恥ずかしいわ。』
『他の子に負けて可愛そうだわ。』
と思う気持ち、分かります。
実際、ボクもそう思ってしまいました。
でも本当は、
『子どもが可愛そう』ではなくて親であるあなた自身が
『見ていて恥ずかしい。』
『子どもが遅くて私が不幸・・・』だと思っているのかもしれません。
もしかしたら、あなた自身の過去にトラウマがあるかもしれません。
競争ですから、どうしても他の子と比べてしまいますよね。
でも、親が順位や結果を求め始めたらキリがなくなりますよ。
しまいには、ずっと一位じゃなくてはならないわけです。横綱の重圧と同じです。
『近所のA君、足速くてうらやましいな~。』
『家の子もリレーの選手になって盛り上がりたいな~。』
『私が足遅かったから子どもには速くなって欲しいな~。』
それは全て、『親の欲目』です。
そんなことより大事なのは全力を出せたか?が重要です。
遅くても全力で走っている子に対しては・・・
本人は真剣に全力で走っているなら、それをまず、認めてあげる所から始めましょう。
自分のお子さんが元気にゴールまで走れるだけでも素晴らしいことじゃないですか??
『どう頑張っても速く走れない子』だっています。。
『どう頑張っても一番になれない子』だっています。。
『確かに速くはないけど、全力で走っているから、まぁ、いっか』
ぐらいでいいと思います。
もし、お子さんが本当に速くなりたい!!と願っているのなら、原因は何なのか?体力なのか経験なのか?を親子で考えましょう。
もし、あまり走る機会がないのであれば、 親子でもっと身体を動かす機会を増やしましょう。
↓お家でこんな運動をしてみると良いかもしれません。
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全力を出せない子に対しては・・・・
『恥ずかしがって全力をだせない』とか『どうせボクは足が遅いし・・・。』
と投げやりになる子は、自分に自信がなく、すでに『期待に応えなきゃ!!』というプレッシャーを感じている場合が多いです。
すぐにあきらめる子になって欲しくないですよね。
まずは『あきらめてしまう事』を認めてあげて下さい。
何よりも自信を付けることが大事です。
それはかけっこ以外の事でも良いです。
以前、ボクの生徒でもこんな子もいました。
↓
『足が遅かったのに、最後の運動会でリレーの選手に選ばれたキミ』
人と比べる事、順位や点数にこだわる事を今すぐにやめるべきです。
小さな小さな目標を持つことから始めましょう。
『あそこの電信柱まで一緒に走る』ぐらいからで良いと思います。
順位、技術、恰好は後からで良いです。
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これ、『かけっこ』だけじゃないですよね。学校の勉強だって同じです。
『あんた、学校でちゃんと話し聞いてんの??』とか
『いっつも遊んでばかりいるからこんな成績なんでしょ!!』
と叱っても後の祭りです。なぜ、
どこが分からないのか?
なぜ、勉強をする気がないのか?とひも解き、解決に導いてあげるべきです。
かけっこで最下位でもテストで30点でも、まず頑張った事を褒めて欲しいと思います。
競争やテストのために自分に自信を失って欲しくない!!!
とは思いませんか??
結果は大切です。しかし、その前に『目の前の事を全力で頑張れるよう』に応援してあげましょう。
ちょっと話を変えます。
お恥ずかしい話ですが、中学1年の頃、学力テストの数学で『0点』になりました。
まるでのび太君です。
そして、次の期末テストで、30点をとりました。
その当時の担任のY先生は
『しょうたろう、今回は30点も取れたじゃないか、頑張ったな!!』と声をかけてくれました。
めちゃくちゃレベルの低い話ですが、その時ボクは少し嬉しかったです。
ボク、かなり勉強苦手だったんです。テストがあるたびに、『あーあ、また今回もお母さんをがっかりさせるな~』と思っていました。
そしてテストの答案用紙を『くっちゃくっちゃのペッたんこ』にして隠すようになりました。
小3ぐらいから、隠した答案用紙が見つかってさらに叱られる・・・。ホントにのび太君状態です。
でも中学3年のある日、ボクの母親が相変わらず、散々な得点通知表を見て、『そうか~でも一生懸命頑張ったんならしかたないよね~』と言ってくれました。
勉強が出来ないボクを母が受け止めてくれたんです。
その時、なんだか、すーっと肩をなでおろしたというか、心の中で『そうなんだよね。ボク、これでも一応、頑張ってるんだよ。なんかやっと理解してもらえたな』と思いました。
その後から、『いい点数取れなくてもしかたないか。でも今、やれるだけの事、しようかな。』
と考えられるようになったのです。
もう20年も前の事ですが、当時の記憶ははっきりと覚えています。もしあの時、母がボクの事を認めてくれていなければ、今ボクは体育の先生にもなってなかったかもしれませんし、こうしてブログを書くこともなかったかもしれません。
ありがとう母。
この話はボク本人の話です。一応、母にも聞きましたが、ほとんど覚えてなかったです。そんなものですよね。
話がそれてしまいましたが、
出来ないのが辛いのじゃなくて、出来ない事を受け止めてもらえないから辛いのです。
もし、足が遅くて悩んでいたら、
足が遅くてもいい。ただ、全力で走る。それだけでいいんだ。
あなたの全力な姿を見せてくれれば嬉しいよ!
と声をかけてあげる事が出来たら、あなたもあなたのおこさんも、きっと気持ちが楽になるのではないでしょうか。
みなさんのお子さんが何事にも全力で挑戦できる『自分に自信を持った子』になる事を願っております。
おわりに
『足の遅いキミ』シリーズは今回が最終回です。
自分の息子の『足の遅さ』に正直、恥ずかしさを持ってしまいました。
しかし、全力でゴール出来た。元気に走る事が出来た。
後から、冷静に映像を見て、『息子のひたむきな走りに』気が付きました。
足の遅い子を持つ親御さんの気持ち、すごく分かります。
ボクは『体育教室の先生』ですが家庭では『欠点だらけのちっちゃい父さん』に過ぎません。
今後も、我が子を含め、今まで出会ったお子さんたちや、保護者の方々との触れ合いの中でたくさんの事を経験し、これからもたくさんの子ども達や我が子に『運動大好きで何でも挑戦できる心』を育んでいこうと思います。
『足が遅いキミ』シリーズは今日で最終回ですが
『足が速くなる運動遊び』なども今後、公開していこうと思います。
ついでにご報告
最近、Youtubeチャンネルを立ち上げましたので、是非ご覧ください。
決して怪しいチャンネルではありませんのご安心してご覧ください!!
立ち上げたばかりで動画数は少しだけですが、今後、随時公開予定ですのでお楽しみに!!
では、ごきげんよう!!さようなら!!