東野圭吾の「白夜行」は、

私にとっては、三位一体の作品である。


三位一体とは、

 原作

 テレビドラマ

 映画

となった作品である。


この作品は、、テレビを観てから

原作を読んだ。


テレビの残念なところは、

武田鉄也の下手な関西弁だ。

財津一郎や西田敏行と

同じくらい下手である。


武田鉄也は、歌手としては、

成功しなかった。

彼の歌を聞けばわかるが、

一本調子で、うまくない。

多分、耳がわるいのであろう。

それが、下手な関西弁につながる。


けれど、武田鉄也の読解力は、

かなり、深いものがあり、

感服してしまう。

それが、彼の演技力の源と思われる。


「トラの首」のところも、

私は、気になる。

「トラの首」とは、トラの置物で、

首が不安定になっていて、

首を触ると、トラの頭がユラユラとゆれる。

武田鉄也の首も、そのようにユラユラとゆれるのだ。


主役は、綾瀬はるかと山田孝之だ。

山田孝之も、私は、あまり好きではない。

身長の低さと毛深さ、暗く陰鬱な話し方が、気になる。

身長差は、綾瀬はるかと一緒に並ぶと、

皇太子と雅子さまのようだ。

それでも、演技は、うまい。

特にこんな暗い役は、彼に適している。

彼の陰鬱な話し方が、はえる。


背の高い女優も相手を選ぶが、

背の低い俳優も相手を選ぶ。


綾瀬はるかは、美しい。

憂いがあり、

竹久夢二の作品から出てきたような美人だ。


それに比べて、映画の堀北真希は、格段に落ちる。

多分、顔の輪郭がよくないのだろう。

男の人を惑わす顔ではない。

ハリセンボンの箕輪はるかが、

堀北真希に似ていると言っていたが、

非常に納得した。

同じ系統の顔だ。


東野圭吾は、「風と共に去りぬ」の

スカーレット・オハラにこだわりを持っている。

私も、スカレーット・オハラが好きだ。

結局、動くのは、スカーレットのような人間なのだ。


南北戦争のあおりを受け、貧弱にあえぐ実家で

文句ばかり言うだけで、

稼がない妹たちの中で、

大黒柱になるのは、

気が強く、美しいスカレーットだけである。


けれど、スカーレットの容姿と態度は、

反感を買ってしまう。

誰も、スカーレットを理解しない。

本当は、彼女は、情の深い女性なのだ。

間違った愛情であっても、

長い間、一人の人を思い続けて

彼の妻さえも、守ろうとする。

しかし、それ以外の人は、

スカーレットにとっては、

意味のない人間なのだ。


「白夜行」の原作を読んで、わかったことは、

ここから、こんな風なドラマに展開できるとは、

脚本家がすごい。


本当は、主役の女優も、

いかにも気が強そうな、

黒木メイサの方が

適しているように思う。

私が男だったら、

メロメロになってしまう。


ある意味、出会うべきして出会った二人の

悲しい物語であるが、

私が感じるテレビと原作との違いは、

雪穂のとらえ方だ。


原作の方が、もっと雪穂を強い女性に描いているように思う。

人を人と思わない、一つの道具として考える。

スカーレットにとって、アシュレイ以外は、

意味のない人間だったように。