先日、ある番組にて、弁護士の収入について話がされていた。その弁護士は、1年目の年収が約660万円だったという。勤務医より格段に良い。ところが、現在の弁護士は、年収200万円の人もいると言うことだ。
実際、弁護士は、そんなに儲からないという。
私がフリーのパソコンインストラクターをしていた時に、弁護士の奥さんとある講習会で一緒になり、夕食を食べに行くことになった。そこで、初めて彼女のご主人が弁護士だと知った。彼女は、話す。
『本当のところ、私が働かないと、食べていけないのよ。去年、主人が同僚と二人で独立してしまったために、費用だけがかさむの。まずは、事務所の家賃でしょう。その他、費用。それに馬鹿にならないのが、弁護士協会へ収めるお金。結構、とられるのよぉ。その割りに、収入があがらない。
ねぇ、考えてみて。人が一生の間に、弁護士の世話になることが、何回ある?』
彼女の言うことは、正しい。私は、今まで弁護士に相談に行ったことが2回、ある。かなり、多い方だと思う。一度目は、弟の交通事故の後。二度目は、東京のマンションで不審者に付け狙われた時。しかも、二回とも30分5000円と言う簡単な相談だけだ。けれど、私のような経験をする人は、極めて少ない。
ネット詐欺に合った時も、私は、自分で訴状を書き、弁護士には頼まなかった。
(私が合ったネット詐欺には、有名タレントも何百万もの被害に合ったらしい。)
加害者に非があることは、わかっていたので、私の勝訴は明らかだった。弁護士に依頼する費用がもったいなかったのだ。
私の知り合いの人が、裁判を起こすことになり、私に何度も電話をかけてきて、相談に乗って欲しいという。彼は、会社である事件が起きて、その罪を全部かぶった。彼の見通しはかなり、甘かった。彼は、せいぜい、2・3ケ月の減給だと思っていたのであるが、結果は、懲戒免職だった。彼は自分の上司と対立関係にあった。お互い、憎み合っていた。上司は、『絶対に、あいつを懲戒免職にしてやる。』と言っていたそうである。
家で待機していた彼は、会社からの通知で自分の懲戒免職を知った。彼には、妻子があり、これからの人生を考えたら、『(懲戒免職は)死刑と同じや。』と考えた。それで、裁判を起こした。
弁護士への費用は、40万円だと言う。この金額が高いか安いか、わからない。私は、思っていたよりも、以外に高くないと感じた。
私は、一応、ファイナンシャル・プランナーの資格を持っている。ある保険を調べたところ、、裁判費用をもってくれるという保険が出てきたのだ。その補償金額が40万円である。多分、一般的には、これが妥当な金額なのかもしれない。
ただ、日本社会も変化している。私の友人は、『遅かれ早かれ、日本はアメリカに追随するしかない。アメリカが禁煙だと言えば、日本も禁煙の傾向になる。』と言う。アメリカは裁判が盛んな社会である。そして、私の周りでも、裁判を起こす人が増えている。
弁護士の門を叩く人も増えてくるかもしれない。そうすると、弁護士の収入も延びるのであろうか。