オバマ氏が大統領候補になった。その報道に対して、いつもニュース番組で『黒人初、黒人初』と連呼していたが、私は、不思議でならなかった。一応、報道番組である。ある人から、『黒人』と言う名称は、言ってはいけないと言われた。
東京のマンションに住んでいた時に、同じマンションに住む60代の女性から、呼び出しの電話がかかってきた。彼女は、玄関にいると言う。私たちが住んでいたマンションは、ロビーさえも誰でもが簡単に入れないシステムだった。住人の許可を受けている人物か、そのマンションの住人以外は入れない。
仮にその女性の名前を田中さんと言う。田中さんは、私にこう言った。
『私は今、玄関にいるんやけど、黒人の人がな、私と一緒にマンションに入ろうとしてるから、止めたんや。そしたら、文句言うてな。玄関でもめてる。来て欲しい。』
田中さんは、関西出身で、私といるときは、関西弁になる。
私は、走って玄関に急いだ。そこには、180cm以上ある黒人と田中さんが立っている。二人はにらみ合ったままだ。そこへ、私がやって来たので、その男は、一瞬、ひるんだ。そんなに気が強いわけではなさそうだ。田中さんは、私の顔を見ると、ロビーに入って来た。男は、ドアの向こうでたたずんでいる。それでも、こちらをにらみつけたままだ。
『私が"黒人"や言うた、言うて、また怒りだしたんや。"黒人"という日本語だけは、わかるらしいわ。』彼女は私にそう言った。
そう言うと、彼女は、玄関のドアに向って怒鳴った。
『そっちが、黒人やったら、こっちは、イエローモンキーや。ふん。』
私は、笑ってしまった。
この話を別の友人に話したところ、彼女は逆に怒り出した。
『そしたら、どう呼べと言うのよ。ひどい呼び方で呼んだわけではないやん。』
私は、答えた。『”アフリカ系何何人”って、呼ぶんや。』友人は、『ふーん。』と一応、納得した。
ところが、今回は、オバマ氏のことを”アフリカ系アメリカ人”と、呼んでいる報道局はひとつもない。不思議である。さらに、アフリカ系の女性は、どんなファンデーションを使うのか、私は見てみたい。私たちのような黄色人種が使うファンデーションは、大体、市販されているので、わかる。白人の人も、多分、私たちの使うファンデーションのピンク系の薄い色ではないか。けれど、アフリカ系の人が、ピンクやオークルのファンデーションを使うと顔だけが真っ白になり、変な風になってしまう。彼女たちの肌色もまちまちである。一度、みてみたい。あるいは、ファンデーションは、使わないのだろうか。
それと、耳の肌である。顔や手や足は、紫外線によるシミができてくるが、耳の肌にシミができている人をみたことがない。私も耳にはシミがない。耳に紫外線カットのケアはしていないのに。これも、不思議である。これを何かしら応用して、私たちの肌を紫外線から守る方法は、ないだろうか。