今年、”販売士”検定の更新のための講習会を受講した。

 そこで、担当の講師が日本人の収入に対して、次のように言った。

 『現在、日本人の収入は、M字型になっている。年収150万円以下と富裕層と呼ばれる年収700万円以上が増加したのです。』

 要するに格差である。

 私は現在、年収150万円以下である。今までの貯金を食いつぶしている。そうでなければ、暮らせない。この貯金が底をつけば、どうなるか、わからない。

 できるだけ、人に迷惑をかけたくないので、何とか生きる道を探さなければならない。


 販売士の受講内容に戻ると、講師は、『物の値段を上げることを怖がってはいけない。』と言う。いくら、工夫をしても、限界があると。私も同感だ。

 けれど、実際は、そうは、いかない。私はネットで商品を売っているが、仕入先の価格は、上がっている。けれど、ネットでは、競争が激しく、価格をどんどん下げなければ、購入してくれないのだ。

 顧客は正直で、価格をぐっと下げると、やはり、購入者は増える。それでも、『いくらにして欲しい。』とさらに価格を下げる要求をしてくる人もいる。それを全部、きいていれば、私は破産してしまう。

 私も、500円のTシャツも買えない。そんな生活はここ数年、続いている。1年半前にタイに行ったのも、付き合いと、それプラス商品の仕入れができないかと行ったのだが、結局のところ、空振りに終わった。


 給料は上がらないのに、物の値段が上がる、と言うのは、戦後初めてだそうである。

 近所のスーパーで、以前は「日清のお好み焼き粉200g」は105円であった。今は、138円である。実に30%以上の値上げである。

 近所のケーキ屋で、1ホール525円のチーズケーキが、630円になった。売れ残りが目立つ。

 お好み焼き粉は、100円ショップで同じものが105円である。いつもは、スーパーで購入していたものが、100円ショップで購入する。ちょっと遠回りになっても、この差は、大きい。

 12日と13日は、マクドナルドでハンバーガーを買うと、無料券が配られるという。以前は、近所のマクドナルドがあったが、現在は、ない。20分くらい歩いたところに、マクドナルドがあるので、行って見ることにする。


 けれど、本当のところ、こんなことが経済をますます冷え込ませる。悪循環だ。