裁判に勝っても、相手に支払う能力があるかどうかを

被害者側が調べて、「これこれだけの財産があるので、差し押さえの実行をお願いします。」

という手続きを取る必要があるのです。

けれど、私の場合は、加害者の土地・家は根抵当まで入っていますし、

銀行口座の残高を調べることは、できません。

何人もの被害者が加害者に取立てを行いましたが、

誰一人として、返金してもらっていないのです。

私も加害者と距離が離れていますし、

取立てに行くために、また1万円以上の交通費がかかってしまいます。

それで、いろいろと方法を考えました。


取り立てる際に、暴力的な言葉を使用すると、

逆にこちらが罪にとわれます。

取り立てる時間にも制限があります。

そこで、法律に触れることなく、

最低限のお金と時間で、お金を返してもらう方法はないかと考えました。

現在、私は、加害者から毎月分割で返金してもらっています。

300人以上の被害者の中で、

唯一、返金を受けているのは、私だけです。

その方法は申し上げることはできませんが、

ある条件が整えば、とても有効的な方法です。


自分のことが、ひと段落着いたので、

私は、裁判所で出会った年配の女性のことが気がかりで、

たまに電話をかけています。

彼女のように、体が自由にならず、

病人を抱えて、つらい生活を仕方なくしているお年寄りをだますなんて、

本当にひどいと思います。

また、だますような人は、そんな情を持ち合わせていないからこそ、

そんなことを平気でできるのです。


この間の夜も、久しぶりに彼女に電話をかけました。