私たちは、バラバラに別れた。
私と平田は、ホテルに戻るために、
タクシーを捕まえた。
二人とも、精神的に、かなり疲れていた。
私は、タクシーの中で、左側を下にしてソファに顔をもたれさせた。
しばらくして、後ろから強い衝撃が伝わった。
酔った車が、私たちの乗車しているタクシーに後ろからぶつかってきたのだ。
弱り目に祟り目である。
周りは大騒ぎになっていた。
タクシーの運転手は、車から降りて、
相手に怒鳴っている。
私は、すぐに事態を飲み込むことができなかった。
それほどに、疲れていた。
しばらくして、警察がやってきた。
救急車も、大きなサイレンを鳴らして、私たちの元に駆けつけた。
赤いランプと騒音が、さらに、私を疲労させた。
私たちは、救急車に乗って、病院に運ばれて、簡単な検査を受けた。
待合室で、平田の診察が終わるのを待っていた私は、
診察室から出てきた平田を見て、驚いた。
私は、左のこめかみにちょっとした打撲だけだったが、
平田は、ムチウチ症と判断された。
夜中の3時過ぎに、私たちは、レントゲンを撮られ、
私は左こめかみに湿布を貼り、
平田は、首にムチウチ症のコルセットをはめていた。
ここまで行くと、喜劇である。
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国立大学の医学部での話は、
限定公開という形を取るしかないように思います。
どういうシステムなのか、調べてみますね。
詳細は、それからご報告させてください。