奏ちゃんと


「“ありがとう”の多いカップルだよね」


とよく話します。


たしかに多いと思う。

彼女と話していると

素直に感謝したいと思うことがたくさん。

私も奏ちゃんも「ありがとう」ってよく言っています。



相手の過去の恋愛って気になるものでしょうか?

私は気にしたことがありませんでした。


ところが奏ちゃんの過去の話

彼女を好きになる前に知っちゃったことが多すぎる。

それは彼女も同じくなのですが



どういう風に好きだった

どれくらい好きだった

こういうときこう思った


知りすぎている。

きっと彼女も同じ。



「気になることないの?」


と奏ちゃんはたまに聞いてきます。

考え出したらキリがないってわかっているのですが

たまに苦しくなるときがある。

それは彼女も同じらしい。



でも彼女が自分にとってどういう存在か

どれだけ大事かって考えるとき

必ず思い浮かぶことがあって。



初めて奏ちゃんと抱き合ったとき

右胸に自分のものじゃない鼓動が当たっていて

当たり前のことだけどすごくびっくりしました。

驚いて思わず彼女の顔を見たら

彼女はどうしたの?って顔。

そりゃそうですよね。

自分で小学生かと突っ込みたくなるくらいに

素直に彼女の存在ってすごいと感動。



あぁこの心臓が彼女を生かしているんだなぁ。

呼吸の仕組みってどうなってるんだろう?

生きてるだけですごいのに

ものすごい人数の中から出会えて

おまけに私のことが大好きだって言う。

とんでもなく奇跡じゃないか!


・・・なんてぶつぶつと。




出会いってどれもすごい確率だと思います。

「宇宙誕生」から考えてみれば

お父さんとお母さんが愛し合って~なんて単純に思える。

決して単純ではないし素晴らしいことですが

人と人が出会えるまでは果てしない道のり。

好きな人に出会えるまではもっと。

その人が自分を好きならそれは奇跡でしょう。


どうでもいいとか投げやりじゃなくて

そのとき感じたことを思い出すと

彼女の存在以外

すべてのことが大したことじゃないなって思います。



どういう風に好きか

どれくらい好きか

いまどう思ってるか



ちゃんと知っています。

初めてそう感じた瞬間

彼女の体温や匂いその空間すべて

覚えていようと必死でした。



たとえ話です。

私は彼女に「片思いみたいな心境」とよく言います。

奏ちゃんは不思議そうだし不満そう。

いや、間違いなく両想いなんですが。

なのに自分でもなぜこう感じるのか謎でした。



手放しで好きなんです。

たとえ奏ちゃんが私を好きになってくれていなくても

私は彼女を現在と変わらずに好きだろうなぁと思うから。

どんなにぐるぐる考えても嫉妬しても、最後はこう思っています。


私があなたに言う「大丈夫」の根拠は、ここなんです。