南極と超深海の両極地で、実際に自分の手で水中ロボットを潜らせてきた研究者による「実話」をご紹介するブログ。

 

今回は、「海底火山に潜る準備」と、言うお話です。

 

9月初旬に予定されている海底火山の潜航調査航海の準備「艤装(ぎそう)」を行いました。

 

↑ 今回お世話になる練習船「神鷹丸」

 

航海は9月ですが乗船地が地方のため、出航前に積み込まなくてはいけません。

 

今回はROVだけじゃなく学生の卒研テーマでもある曳航式カメラも搭載します。

琵琶湖用曳航体と同じシステムですが、大きさが一回り大きく整流板も付いています。

 

↑ 2機の曳航体(左は琵琶湖用)

 

2機の深海探査機のケーブルだけでも相当な量。大型のRVボックスはが10箱ほど。学生も総出で本学の練習船に機材を積み込みます。

↑ 探査機の他に採泥用の装置なども搭載
 

↑ 甲板上には観測物資が所狭しと積み上げられる
 
積み込みが完了したら船でのオペレーション確認です。
 
船での調査機器の運用は、何か1つでも間違うと大事故につながりかねません。
 
今回使用する2機の探査機は、本船では初めての運用になるため、入念な運用手順の確認が必要です。
 

↑ オペレーション確認は入念に

 
ウインチやクレーンの場所、巻き出し・巻き揚げ速度、クレーンの可動範囲など、出来ることは全てやっておくのが鉄則です。海の仕事は準備が9割です。

 

 

 
今回はどんな研究航海になるのか?9月が楽しみです。