南極と超深海の両極地で、実際に自分の手で水中ロボットを潜らせてきた研究者による「実話」をご紹介するブログ。

 

今回は、「卒業研究ってどんなことするの?」と、言うお話です。

 

超深海や南極などの極地を研究フィールドにする日本でも珍しい部類の当研究室ですが、普通の大学の研究室と同じく、毎年、卒業研究のゼミ学生が配属になり、一人一人異なった研究テーマに取り組みます。

 

去年度の研究生は光無線通信の研究で、在籍中に2度も世界初キラキラの実験現場に立ち会いました。

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今年度は2名の4年生が卒業研究に取り組んでいます。

 

1名は深海探査機用通信機器の研究、もう1名は琵琶湖用調査機器の研究で、日々、論文を検索したり設計図を描いたり装置を作ったり悪戦苦闘しています。

 

そんな当研究室の所属する学科は他の大学と違い12月が研究発表のため、研究期間も残すところ半年。

 

コロナの影響で遅れ気味でしたが、6月に入り研究計画から徐々に実働に移ってきました。

 

先日は研究に使用する実験船体の防水塗装を実施。防水塗料の上に暗所でも目立つ蛍光色を重ねます。個人的には1メートル超えの船体の塗装は1/250の戦艦大和を作って以来です。

↑ マスキングをして明るい色から塗装します

 

↑ 次に艦底色とコート材を吹き付ける

( 1/200の戦艦大和に挑戦したくなる大きさ)

 

↑ 甲板を切り出して機器配置を検討
 
某商船タンカーのような配色になったので、試しに100円均一で売ってるONE社の小物入れを乗せるとタンカーらしい姿になりました。
 

↑ 100円均一で売っている小物入れ
  海の業界人は見たら買わずにいられない?

 

ここから、さらに機器を搭載して9月頃の実験に向けて卒研を仕上げていきます。

 

全体像が見えて来たことで、学生自身もギアが1段上がったようですキラキラ

どんな研究成果になるのか今から楽しみです。