南極と超深海の両極地で、実際に自分の手で水中ロボットを潜らせてきた研究者による「実話」をご紹介するブログ。

 

今回は、海洋関連書籍の中でも珍しい、「恐竜の群れ」と言う小説のご紹介です。

 

皆さんが普段読まれる海洋関連の書籍の多くは、体験談だったり研究紹介だったりが多いと思います。

なので、少し違った海洋の楽しみ方ができるのではないか?と、思います。

 

ネタバレしない程度に少し内容に触れますと、ストーリーの舞台は、とある海洋系高校。

そこの一人の教諭と彼を陰でサポートする大学教員、そして彼らを取り巻く人間と、さらに教育省庁の役人が繰り広げる社会派物語です。(もちろんフィクションです)

 

主人公の雉野は、勤務する高校で水中ロボットの開発と言う無理難題を命じられ、独学で勉強を始めます。そんなときに出会った水中ロボットの専門家である大学教員の仙葉と意気投合。雉野の難題を解決すべく共に組織に立ち向かっていくが、果たして一矢報いることが出来たのか?!

↑ 実際に水産・海洋高校でも水中ロボット開発が行われている!

 

2020年5月に出版され、Amazonでもときどき売り切れになる知る人ぞ知る小説で、海洋教育の現場が忠実に描かれています。

 

ここの読者の皆様は、どこかで聞いたことあるような海洋工学研究者を思わせる脇役も登場しますので、いろんな意味で楽しんで読んで頂ける1冊ではないかと思います。(もちろんフィクションです)

 

緊急事態宣言が延長され家にいる時間が増える中で、良ければぜひご一読ください。