南極と超深海の両極地で、実際に自分の手で水中ロボットを潜らせてきた研究者による「実話」をご紹介するブログ。

 
近頃、「るるぶ 宇宙」が話題となっていますが、少し前には「深海ぴあ」も発売されていたことがあります。
 
そこで、「るるぶ 南極」「ことりっぷ 南極」「南極ぴあ」みたいな情報誌あっても良いんじゃない?(ひょっとすると過去にあったのかもしれませんが・・・)と、言うことで、「NANKYOKU Walker」と題して、国内で南極体験できる施設や実際の南極の見どころなどをご紹介していきます。
↑ 数年前に販売されていた「深海ぴあ」
どこかに筆者もひっそり写っているので探してみてください。
 

〇国立極地研究所

今回は、日本の南極観測の総本山とも言える「国立極地研究所」をご紹介します。

極地研は東京の立川市にあり、最寄り駅は、東京なのに「高松」(モノレール)です。

 

研究所と聞くと白衣を着た人がパソコン持って歩き回ってる様子をイメージする人も多いか思いますが、

実は極地研は他にも複数の研究機関が入る、いわばオフィスビルのような中にあり、いくつかのフロアーが研究者さんのいる部屋となっています。

↑ 極地研や他の研究機関が入る建物

 

この建物の中には、もちろん最先端の研究施設があります。サンプルを分析する装置や極地から持ち帰った資料を保管する定温庫、南極観測隊の物資を保管する巨大な倉庫など、極地研究に必要な設備が揃っています。

 

研究施設は一般には解放されていないので、公開日以外は見ることができませんが、同じ敷地に広報施設「南極・北極科学館」があり、中には極地観測で使用される観測機器や昭和基地の内部を再現した部屋、生物の標本などさまざまな展示があります。

↑ 南極・北極科学館 一般公開の時には多くの人で賑わう

↑ 昭和基地内を再現した展示

↑ 実際に南極で使われていた雪上車.内部も見ることが出来る

↑ 南極名物?ライギョダマシの標本

↑ 当研究室の南極調査用水中ロボット「AR-ROV01」の紹介パネルもある

↑ 歴代の南極観測船の大きな模型

↑ さらに、オーロラを体験できるミニシアターもある!

(※画像が筆者が撮影したものでシアターの内容とは異なる)

 

現在、「南極・北極科学館」は、新型コロナウイルスの関係で予約制となっていますが、お近くにお越しの際はぜひ極地体験をしに足を運んでみては如何でしょうか?

 

日本にはまだまだ南極を身近に感じられる施設がありますので、また好評でしたら2回目をしたいと思います!