南極と超深海の両極地で、実際に自分の手で水中ロボットを潜らせてきた研究者による「実話」をご紹介するブログ。
今回は、久々の「蔵出し!水中映像ー3」ということで、これまでの海洋調査で撮影された映像をご紹介します。
今回はかなり激レア
です!

テレビ業界はこれまでのようにロケに行けず、番組作りに苦慮されているようで、ネット動画を紹介するケースが増えています。
そこで、当研究室が行ってる海洋研究で撮影された、普段はあまり目にしない映像を不定期でご紹介していこうと思います。
さて、前回は水中映像がないじゃないか!と、思われた方もいると思うので、今回は南極の海で水中ロボットを使って撮影した秘蔵映像をご紹介します!
南極海の氷の下にはどんな世界が広がっているのか?実は日本の南極観測ではあまり調べられていませんでした。
そこで、当研究室で開発した水中ロボット使って、きざはし浜の前に広がるオーセン湾を世界で初めて水中ロボットで調査しました!
○南極の海の氷の下を潜る!
南極海の氷の下に潜りモヤモヤとした雲のような中を水中ロボットは進みます。
これはアイスアルジーと呼ばれる氷の底に付いた珪藻類が浮遊したものです。
そして、アイスアルジーを抜けると眼下には生物のコロニーが現れたます。まるで飛行機が雲海を抜けて街が見えたときのような美しさです!
○ホタテが舞い踊って歓迎?
アイスアルジーを抜けた先の海底は、見渡す限りどこまでも続くホタテとウニのコロニー!
水中ロボットを着底させて観察しようとすると、ホタテが舞い踊り始めました!
これには調査隊もビックリ!(ホタテもビックリ?)
○真っ白なお花畑のような海底
ホタテとウニのコロニーと別の海域では、一面に白いお花畑のような海底
が広がっていました。

しかし、ここは南極、海の底。お花畑の正体を探ろうと水中ロボットを近づけると・・・
ヒュッ!と姿を消しました!
これはお花などではなくゴカイの仲間。水中ロボットが動くわずかな水流の動きを感じ取って海底に身を隠します!
如何だったでしょうか?「蔵出し!水中映像」と言いながら水中の映像ではありませんでしたが、普段、テレビなどでは紹介されない(視聴率的に)映像ですが、また反響があれば第4段を掲載したいと思います!
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○世界初!?オーセン湾の潜水調査